がんばれ〜)ु˃̶͈̀ω˂̶͈́ )੭ु⁾⁾

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(。>ㅅ<。)sorry…

【大腿骨頚部骨折】看護計画におけるOP、TP、EP!看護に必要な知識!

看護学生の頃に記録を書くのに悩むことがありました。「色々とまとめてるのものがあればっ!」と思っていたのでまとめました。

大腿骨頚部骨折は高齢者や骨粗鬆症などで骨密度が低下していると簡単に骨折してしまいます。

大腿骨頚部骨折がきっかけで寝たきりの原因になります。

竜

転倒

骨折

寝たきり

最悪のシナリオなのだ


 
 

1、大腿骨頚部骨折とは

骨盤と大腿骨をつなぐ股関節は「大腿骨の骨頭」を「骨盤の寛骨臼」が包み込んでいます。

大腿骨の骨頭は大腿骨の上部に位置して球形をしています。

大腿骨の骨頭よりすぐ下にあるくびれている部位を大腿骨頚部と呼び、この部位が骨折した状態です。

  ←ここ

竜

大腿の付け根のところある骨折なのだ

1).原因

転倒

大腿骨は大腿骨頚部のところで曲がっています。

転倒や転落などの時に外力が集中しやすいので骨折の原因となります。

骨粗鬆症

骨の密度が低下して骨折が起こりやすい状態のことです。

「高齢者」「閉経後の女性」など骨が弱くなっている場合、軽く転んだり捻ったなどでも骨折の原因となります。


2).分類

ステージⅠとⅡは非転位型、ステージⅢとⅣは転位型とよばれています。

Garden分類

1、ステージⅠ

  • 不完全骨折「骨にひびが入っている状態」で、もっとも軽度な状態です。

2、ステージⅡ

  • 完全骨折ではあるが転位がない状態です。

3、ステージⅢ

  • 完全骨折で転位がある状態です。

4、ステージⅣ

  • 完全骨折で大きな転位がある状態です。
転位とは

骨の位置が本来の位置からずれた状態のことです。

骨折などで骨片が本来の位置からずれた状態のことです。


 

2、大腿骨頚部骨折によるリスク

1).廃用症候群

竜

年齢に関係なくあるのだ

安静状態が長期に渡って続くことにより心身の機能が低下する状態です。

2).認知症の進行

認知症は1度獲得した記憶や認識、判断、学習などが低下し周囲の状況や判断が正しくできず日常生活に支障をきたしやすい状態のことです。

入院による「環境の変化」「活動性の低下」などにより認知症が進行することがあります。

3).腓骨神経麻痺

竜

国試に良く出るのだ

下腿を走行する腓骨神経が何らかの原因で損傷、断裂し麻痺が生じた状態です。

長時間に渡り「足を組む」「膝を曲げる」「硬い床の上で横向きに寝る」「ギプス固定により腓骨頭部が後ろから圧迫」などで腓骨神経が長時間圧迫される状態の時に起こるリスクがあります。

「腫瘤」「腫瘍」「交通事故」「腓骨頭骨折」「外傷」などでも起こるリスクがあります。

4).深部静脈血栓症

怪我をした後や手術中、術後に体を動かさずに臥床ばかりしていると下肢の静脈の流れが悪くなり血液の塊「血栓」できるリスクが高くなります。

この血栓が下肢にできた状態のことです。

深部静脈血栓症により血液の流れが悪くなりふくらはぎを中心に腫脹、疼痛などを感じます。

肺血栓塞栓症

深部静脈血栓症の血栓が血流にのり肺動脈を詰まらせることが多いです。

血液の流れで血栓が飛び血管を詰まらせる血栓塞栓症のリスクがあります。

竜

エコノミー症候群もこれと同じなのだ

5).せん妄

意識と認知の障害を特徴とするものです。

急性、一過性、可逆性に「見当識障害」「錯覚」「幻覚」などにより精神運動興奮をきたした状態です。

竜

高齢者じゃなくても認知機能低下や手術後でも起こるリスクはあるのだ

夜間せん妄

夜間に症状が出現する状態です。

環境の変化などで起こるリスクがあります。

6).誤嚥性肺炎

竜

ベッドで安静に過ごしているだけで身体の機能が低下するのだ

大腿骨頚部骨折はほとんどが高齢者だから誤嚥性肺炎のリスクも高くなるのだ

気管や肺に誤って唾液や飲み物、食べ物などが入り込むことを誤嚥と言います。

細菌なども一緒に入り込みます。

感染や異物により肺が炎症を起こすと誤嚥性肺炎になります。

7).術後感染症

手術部位に菌が入ると化膿します。

感染は術後1年まで起こるといわれています。

抗生剤の点滴を行い感染予防をしたり血液検査で感染の有無を調べます。

手術部位の疼痛や腫脹など感染の兆候を観察します。

8).脱臼

竜

脱臼しやすい姿勢などを指導をしていくのだ

人工骨頭置換術や人工股関節全置換術など術後の約6ヶ月まで起こります。

手術の方法により脱臼しやすい運動の程度や方向が違います。

9).偽関節

骨融合ができない状態のことです。

「血行障害」「骨折部の不安定」「糖尿病」などによりリスクが高くなります。


 

3、症状

  • 脚の付け根の疼痛
  • 立位困難
  • 歩行困難
  • 仰臥位で膝立困難
  • 仰臥位で足の持ち上げ困難
  • 座位困難
  • 寝返り困難

4、検査

  • XーP
  • CT
  • MRI

5、治療

1).手術療法

観血的手術になります。

観血的とは出血を伴うということです。

逆に非観血的は出血を伴わないことです。

骨接合術

骨同士を金具で固定します。

置換術

人工で作った物に取り替えます。

人工骨頭置換術や人工関節置換術などがあります。

2).運動器リハビリテーション療法

竜

リハビリはとても大事なのだ

運動療法や物理療法、巧緻動作、食事、更衣といった日常生活動作、装具療法などを行うリハビリのことです。

運動療法

立ち上がりや歩行、階段の昇降など日常生活動作の獲得や社会生活、スポーツ活動へ復帰するための治療です。

物理療法

温熱療法、電気療法、超音波療法などのことです。

痛みを軽減させ筋力や関節の動きの改善を図る治療です。

3).薬物療法

消炎鎮痛剤

1日でも早くリハビリができるように術後の疼痛を抑えます。

消炎鎮痛剤を内服してでもリハビリをした方が良いと言われる時代ですが安静と活動などの治療方針は主治医の指示に従います。

竜

痛みを抑えてでもリハビリした方が良い場合があるのだ

骨粗鬆症治療薬

骨粗鬆症を治療することで骨折するリスクが減少します。


6、看護ポイント

1).転倒予防

歩行の状態などを観察して転倒のリスクを考えます。

竜

転倒したらまた骨折しちゃうのだ

リハビリが開始され歩行練習すると歩行に対して自信を持ち「手すりを使わない」「福祉用具を使わない」「単独の許可がないのに単独歩行をする」など転倒のリスクが高くなります。

転倒すると再骨折のリスクがあるため転倒予防策はとても重要です。

転倒に対してのリスクと転倒しないためにどのようにしたら良いのかを指導する必要があります。

2).禁忌肢位

竜

しっかりと指導しないといけないのだ

術後ベッドで安静にして過ごす時や日常生活動作の中で動いていけない動きがあります。

手術をした側の股関節の屈曲や伸展、内転、内旋が禁忌肢位になります。

単独か複合的にこの動作をすると脱臼するリスクがあります。

腓骨神経麻痺

禁忌肢位を意識しすぎてベッドで安静にしているときに長時間外旋位で過ごすと腓骨神経麻痺が出現するリスクがあります。

腓骨神経麻痺のリスクを回避するために回旋中間位で過ごすように指導します。

3).食事療法

竜

食べることは生きる力なのだ

術後の回復を促すためにバランスの良い食事が必要となります。

栄養バランスを考えた食事を指導することで骨粗鬆症の予防につながります。

4).運動療法

竜

体力に合った運動量を観察するのだ

病棟で歩行訓練などをします。

活動と休息のバランスを指導していく必要があります。

5).歩行状態

歩行状態を観察します。

ふらついて転倒のリスクが高い時は介助する必要があります。

介助が必要な場合、トイレなどで移動したいときはNSコールを使うように指導します。

6).福祉用具

竜

正しく使えないと転倒するリスクも高くなるのだ

使っている歩行器や杖などを確認します。

福祉用具の正しい使い方を指導します。

7).病識

病気に対してどこまで理解しているか観察します。

脱臼や腓骨神経麻痺のリスク、禁忌肢位などについて指導します。

8).バイタルサイン

術後感染や誤嚥性肺炎など感染症の兆候を観察します。

9).せん妄

精神運動興奮や発言などから精神症状の観察をします。

10).認知症の進行

竜

骨折をきっかけに認知症が進むことがあるのだ

中核症状や周辺症状を観察します。

必要であれば認知機能検査をします。

中核症状
  • 記憶の障害
  • 判断力の障害
  • 問題解決能力の障害
  • 実行機能の障害
  • 見当識の障害
  • 失行
  • 失認
  • 失語
周辺症状
  • せん妄
  • 幻覚
  • 妄想
  • 睡眠障害
  • 不安
  • 焦燥
  • 抑うつ
  • 心気
  • 暴言
  • 暴力
  • 多弁
  • 多動
  • 依存
  • 異食
  • 過食
  • 不潔行為
  • 徘徊
  • 介護拒否
  • 仮性作業

11).深部静脈血栓症

ふくらはぎを中心に観察します。

  • 腫脹
  • 疼痛
  • 皮膚色
  • 左右差
  • 浮腫
  • ホーマンズ兆候
  • ローエンベルグ兆候
  • 表在静脈の怒張
  • 呼吸困難
  • 胸痛

7、看護計画

下記の項目から対象者を当てはめ、必要な項目を詳しく考えていきます。

1).O-P

身体症状
  • 体温
  • 脈拍
  • 血圧
  • 呼吸
  • 術後の経過
  • 疼痛の有無
  • 下腿の状態
  • ADL
  • 歩行状態
  • 安静時の姿勢
精神症状
  • 中核症状の有無
  • 周辺症状の有無
  • 発言内容
  • 病識の有無
生理的状態
  • 排尿
  • 排便
生活因子の状態
  • 食事摂取量
  • 水分摂取量
  • 補食の有無
  • 喫煙の有無
  • 飲酒の有無
  • 睡眠状況
  • 活動と休息のバランス
  • 福祉用具の有無
治療に関すること
  • 治療方法の効果
  • 診察や検査結果からの変化
  • 治療や検査など患者「家族」の思い
  • 治療に対する意欲
  • 術後感染症
  • 薬剤による副作用

2).T-P

日常生活の援助

自分でできる方であれば日常生活の援助はあまり必要ありませんが「身体的理由」「精神的理由」「病識欠如」「意欲低下」などの理由でできない方は援助をしていきます。

  • 洗面
  • 口腔ケア
  • 整容
  • 食事
  • 排泄
  • 入浴
  • 清拭
  • 更衣
疼痛コントロール
  • 安楽な体位
  • 消炎鎮痛剤
  • 疼痛のスケール
脱臼・腓骨神経麻痺の予防
  • 良肢位
  • 回旋中間位
早期離床
  • リハビリテーション
  • ADL自立
  • IADL自立
転倒予防
  • 身体状態
  • 精神状態
  • 薬剤による副作用
  • 衣類調節
  • 環境調節
  • 歩行介助
  • 歩行見守り

3).E-P

  • 良肢位
  • 回旋中間位
  • 退院後の生活
  • 骨粗鬆症の治療
  • 疼痛コントロール
  • 転倒
  • 運動療法
  • 病識の獲得

4).ポイント

  • 合併症の予防や早期発見できる観察
  • 実践可能な立案
  • 個別性な立案
  • 生活習慣に合わせた指導内容
  • 薬剤の副作用に合わせた指導内容
  • 原因となる因子の排除に向けた計画内容
  • 自立に向けた援助や指導内容
  • 退院後の生活における社会資源の活用

竜

再転倒予防策を指導するのだ