「母体由来の免疫グロブリン」について、過去の看護師国家試験では良く出題されています。必ず覚えましょう。
1、母体由来の免疫グロブリン
母親から受け取ることができる免疫グロブリンのことです。
竜
母体由来は「母親から」ということなのだ
1).IgG
胎児の時に胎盤から受け取ります。
出生後徐々に減少し母親由来のIgGは生後約6ヶ月で無くなりますが、自己で生産します。
生産力が未熟であるため出生後から徐々に減少しますが生後約3ヶ月ごろから生産力が多くなり増加します。
出生直後に1番多く、徐々に減少して3ヶ月頃に母親由来と自己生産のIgGが入れ替わるためIgG量が1番少なくなり、その後は徐々に増加します。
5〜6歳で成人と同じレベルになります。
2).IgA
出生後、母乳から受け取ります。
初乳に多く含まれて、生後ゆるやかに増加します。
10歳で成人と同じレベルになります。
2、過去の問題
過去の問題を見てみます。
過去問「必修」
母乳中に含まれている免疫グロブリンで最も多いのはどれか。
- IgA
- IgE
- IgG
- IgM
1.IgA
過去問「一般」
新生児や乳児が胎児期に母体から受け取った抗体は次のどれか。
- IgA
- IgD
- IgG
- IgM
3.IgG
過去問「一般」
児の免疫に関する説明で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 胎児期は胎盤を通じて母体からIgGを受け取る。
- 出生後は母乳からIgMを受け取る。
- 生後3か月ころに免疫グロブリンが最も少なくなる。
- 1歳ころから抗体の産生が盛んになる。
- 3歳ころにIgAが成人と同じレベルに達する。
1.胎児期は胎盤を通じて母体からIgGを受け取る。
3.生後3か月ころに免疫グロブリンが最も少なくなる。
過去問「一般」
胎生期から小児期の血清免疫グロブリン濃度の年齢による変動を図に示す。
①が示しているのはどれか。
- IgA
- IgD
- IgG
- IgM
1.IgA
次のことは覚えましょう。
- 「IgG」「IgA」は母親由来
- 母親由来のIgGは生後約6ヶ月で無くなる
- 「IgG」は出生直後に1番多く、3ヶ月頃に1番少なくなり、その後は徐々に増加
- 「IgA」は初乳に多く含まれて、生後ゆるやかに増加、10歳で成人と同じレベルになる
竜
勉強お疲れ様なのだ
休憩も必要なのだ