看護師国家試験で「更衣」がどのように出題されているのかまとめました。ポイントを覚えて確実に点数アップしていきましょう。
1、過去の問題
看護師国家試験で更衣について過去にどのような問題が出題されていたか見ていきます。
過去問「必修」
左片麻痺患者の上衣の交換で適切なのはどれか。
- 左腕から脱がせ、左腕から着せる。
- 左腕から脱がせ、右腕から着せる。
- 右腕から脱がせ、左腕から着せる。
- 右腕から脱がせ、右腕から着せる。
3.右腕から脱がせ、左腕から着せる。
過去問「必修」
左上肢に拘縮のある患者の寝衣交換で正しいのはどれか。
- 脱がせるときも着せるときも右手から行う。
- 脱がせるときは右手から行い、着せるときは左手から行う。
- 脱がせるときも着せるときも左手から行う。
- 脱がせるときは左手から行い、着せるときは右手から行う。
2.脱がせるときは右手から行い、着せるときは左手から行う。
過去問「必修」
右片麻痺患者の寝衣交換で適切なのはどれか。
- 左から脱がせ、右から着せる。
- 左から脱がせ、左から着せる。
- 右から脱がせ、左から着せる。
- 右から脱がせ、右から着せる。
1.左から脱がせ、右から着せる。
過去問「必修」
右前腕に持続点滴をしている患者の寝衣交換で適切なのはどれか。
- 左袖から脱ぎ、右袖から着る。
- 左袖から脱ぎ、左袖から着る。
- 右袖から脱ぎ、左袖から着る。
- 右袖から脱ぎ、右袖から着る。
1.左袖から脱ぎ、右袖から着る。
過去問「一般」
患者の状態と寝衣の特徴との組合せで適切なのはどれか。
- 発熱がある患者ー防水性のもの
- 開腹術直後の患者ー上着とズボンに分かれたもの
- 意識障害のある患者ー前開きのもの
- 下肢に浮腫のある患者ー足首にゴムが入っているもの
3.意識障害のある患者ー前開きのもの
過去問「状況設定」
Aさん(72歳、男性)は、2か月前に右中大脳動脈領域の脳梗塞を発症した。
本日、病院を退院し、介護老人保健施設に入所した。
既往歴:1年前に前立腺癌のため腹腔鏡下前立腺全摘除術。
身体所見:左上下肢に軽度のしびれがある。半側空間無視がある。構音障害はない。
生活機能:改訂長谷川式簡易知能評価スケール〈HDS-R〉26点、Barthel〈バーセル〉インデックス65点。
入所後3日、Aさんは入浴した。
Aさんは自分で脱衣し、体を洗えたが、洗い残した部分を看護師が介助した。
入浴後に看護師がAさんに服を手渡すと、Aさんは戸惑った表情で服を丸めたり広げたりしている。
Aさんへの更衣援助で最も適切なのはどれか。
- 着替え始めるまで待つ。
- 伸縮性のある素材の服を渡す。
- 服を着やすい向きに持たせる。
- ボタンをマジックテープに変えた服を渡す。
3.服を着やすい向きに持たせる。
過去の問題を解くと、そこまで難しくない内容だと思います。
基本を覚えていれば解けます。
更衣の基本と過去の正解答を覚えることで点数アップにつながります。
2、基本
更衣の基本は安全安楽です。
特に注意したい事例は、麻痺などの患側がある時です。
安全安楽を確保するために健側から脱いで患側から着ることが基本になります。
- 健側から脱いで患側から着る「脱健着患」
- 点滴は点滴をしている側を患側と考える
3、まとめ
- 基本
- 健側から脱いで患側から着る「脱健着患」
- 点滴は点滴をしている側を患側と考える
- 正解答
- 意識障害のある患者ー前開きのもの
- 服を着やすい向きに持たせる。
勉強お疲れ様なのだ
休憩も必要なのだ