看護師国家試験で「足浴」がどのように出題されているのかまとめました。ポイントを覚えて確実に点数アップしていきましょう。
足浴に関する問題、出題率が高いため必ず覚えます。
1、温度
過去の問題を見てみます。
過去問「必修」
足浴に使用する湯の温度で最も適切なのはどれか。
- 26〜28°C
- 32〜34°C
- 38〜40°C
- 44〜46°C
3.38〜40°C
過去問「状況設定」
Aさん(75歳、男性)は、妻(70歳)と2人暮らし。
2型糖尿病の治療中で、2年前から1日2回朝・夕食前に混合型インスリン注射が開始となった。
その後、糖尿病性網膜症による視力障害が進んだため、現在は妻と一緒に単位数や針の確認をし、インスリンの自己注射を実施している。
インスリン治療開始後3年、Aさんは妻の付き添いで散歩を取り入れ運動療法にも取り組んでいたが、靴ずれが悪化し右第5趾に潰瘍ができた。
そこで要介護1の認定を受けて訪問看護が週2回導入され、フットケアの指導が行われることになった。
訪問看護師が行う妻への指導内容で適切なのはどれか。
2つ選べ。
- 絆創膏は足趾全体を覆うように貼る。
- 浸出液の臭いの変化に注意する。
- 泡立てた石けんで足を洗う。
- 足浴には42℃の湯を使う。
- 大きいサイズの靴を履く。
2.浸出液の臭いの変化に注意する。
3.泡立てた石けんで足を洗う。
過去問「状況設定」
Aさん(82歳、男性)。
長男夫婦との3人暮らし。
4年前に認知症と診断された。
Barthel〈バーセル〉インデックスは100点、Mini Mental State Examination〈MMSE〉は18点。
環境の変化で落ち着きがなくなることがある。
日頃は温泉旅行やカラオケを楽しんでいる。
右外果にできた創傷から右下腿の腫脹と疼痛が出現したため病院を受診したところ、蜂窩織炎と診断されて入院した。
入院翌日、右下腿の腫脹と疼痛は続いている。
担当看護師は、認知症の行動・心理症状BPSDを最小限にするための看護を計画することとした。
担当看護師が計画するAさんへの看護で適切でないのはどれか。
- 右下腿を足浴する。
- 右下腿を挙上する。
- 温泉旅行の話をする。
- Aさんが好きな歌を歌う機会をつくる。
1.右下腿を足浴する。
ポイントは使用する湯の温度が38〜40℃と正解答があることです。
過去の問題で正解答があると、看護師国家試験で定められている範囲がわかります。
- 使用する湯の温度38〜40°C
- 浸出液の臭いの変化に注意する。
- 泡立てた石けんで足を洗う。
- 蜂窩織炎で足浴はダメ
2、効果
過去の問題を見てみます。
過去問「必修」
足浴の効果で最も期待されるのはどれか。
- 食欲増進
- 睡眠の促進
- 筋緊張の亢進
- 皮膚温の低下
2.睡眠の促進
過去問「一般」
Aさん(80歳、女性)は、肺炎で入院して持続点滴中である。
消灯時、訪室すると「体がだるくて眠れない」と訴えている。
Aさんへの入眠に向けた援助で最も適切なのはどれか。
- テレビをつける。
- 足浴を実施する。
- そのまま様子をみる。
- 睡眠薬を処方してもらう。
2.足浴を実施する。
ポイントは足浴に効果を問われていることです。
正解答と問題で出題されていない効果も合わせて覚えます。
- 睡眠の促進
- 皮膚を清潔の保つ
- 血行障害を予防
- リラックス効果
3、まとめ
- 基本
- 使用する湯の温度38〜40°C
- 浸出液の臭いの変化に注意する。
- 泡立てた石けんで足を洗う。
- 蜂窩織炎で足浴はダメ
- 効果
- 睡眠の促進
- 皮膚を清潔の保つ
- 血行障害を予防
- リラックス効果
勉強お疲れ様なのだ
休憩も必要なのだ