入浴では環境や作用を覚える必要があります。ポイントを覚えて確実に点数アップしていきましょう。
過去の問題からポイントを覚えます。
1、温度
微温浴では37〜39℃、高温浴では42℃以上など、お風呂の温度は入浴する方法により異なります。
適当なお風呂の温度は40〜43℃とされていますが、微温浴と高温浴の間の40〜41℃を覚えます。
脱衣所の温度は過去の問題を見てみます。
過去問「必修」
冬期の入浴の援助で適切なのはどれか。
- 食後30分以内の入浴を促す。
- 脱衣室の室温は22~26℃に調節する。
- 浴槽の湯を43~44℃に調節する。
- 浴槽の湯に30分以上入る。
2.脱衣室の室温は22~26℃に調節する。
ポイントは室温が22〜26℃と正解答があることです。
また、脱衣室と浴室の温度差はできるだけ小さくします。
過去の問題で正解答があると、看護師国家試験で定められている範囲がわかります。
2、作用
入浴には3つの作用があります。
- 温熱作用
- 静水圧作用
- 浮力作用
竜
もう少し具体的に見てみるのだ
3つの作用
1、温熱作用
- 脈拍増大し循環促進
- 血圧変動
- 抹消血管拡張
- 発汗作用
- 神経の感受性が低下することでリラックス効果や鎮静作用がある
2、静水圧作用
- 新陳代謝促進
- 末梢血管へ圧力が作用し循環促進
- 腹部が圧迫され横隔膜挙上による呼吸運動抑制
3、浮力作用
- 筋肉の負担が軽減して疲労を回復
- 関節可動範囲が拡大して運動機能が回復
過去の問題を見てみます。
過去問「必修」
在宅で訪問看護師が行う要介護者の入浴に関する援助で適切なのはどれか。
- 入浴前後に水分摂取を促す。
- 浴室の換気は入浴直前に行う。
- 浴槽に入っている間に更衣の準備をする。
- 入浴前の身体状態の観察を家族に依頼する。
1.入浴前後に水分摂取を促す。
この問題では温熱作用による「発汗作用」があるため、脱水状態を予防するために「入浴前後の水分摂取を促す」が正解答になります。
竜
次なのだ
過去問「必修」
入浴の際に血圧が低下しやすい状況はどれか。
- 浴槽に入る前に湯を身体にかけたとき
- 浴槽の湯に肩まで浸かったとき
- 浴槽から出たとき
- 浴室から脱衣所に移動したとき
3.浴槽から出たとき
この問題では温熱作用の「末梢血管拡張」や静水圧作用の「末梢血管へ圧力が作用し循環促進」などがあるため「浴槽から出たとき」が正解答になります。
これらの問題によるポイントは、3つの作用による身体への影響を理解する必要があります。
3、まとめ
- 入浴の湯温:40〜41℃
- 脱衣所の室温:22〜26℃
- 温熱作用
- 脈拍増大し循環促進
- 血圧変動
- 抹消血管拡張
- 発汗作用
- 神経の感受性が低下することでリラックス効果や鎮静作用がある
- 静水圧作用
- 新陳代謝促進
- 末梢血管へ圧力が作用し循環促進
- 腹部が圧迫され横隔膜挙上による呼吸運動抑制
- 浮力作用
- 筋肉の負担が軽減して疲労を回復
- 関節可動範囲が拡大して運動機能が回復
4、追加問題
112回
入浴の援助で正しいのはどれか。
- 入浴前後は水分制限をする。
- 入浴時の湯温は45°Cとする。
- 脱衣室と浴室の温度差を小さくする。
- 浴室に入り、始めに浴槽に浸かるように促す。
3.脱衣室と浴室の温度差を小さくする。
竜
勉強お疲れ様なのだ
休憩も必要なのだ