浣腸の援助は気をつけないといけないことが沢山あります。1つずつしっかり覚えましょう。
ポイントを覚えて確実に点数アップしていきましょう。
浣腸について覚えるのだ
1、浣腸液
浣腸液で使用してるのはグリセリンです。
グリセリン浣腸という商品があるぐらい、グリセリンという名前は一般的です。
過去の問題を見てみます。
過去問「必修」
排便を促す目的のために浣腸液として使用されるのはどれか。
- バリウム
- ヒマシ油
- グリセリン
- エタノール
3.グリセリン
「浣腸液=グリセリン」で覚えます。
浣腸液は、他にも「石鹸水」「食塩水」「ぬるま湯」があるのだ
石鹸水は逆性石鹸は使えないのだ
2、温度
浣腸液は40〜41℃に温めるのが一般的なエビデンスでしたが、今では人肌程度に温めることが推奨されています。
日本看護技術学会のQ&Aにも掲載されています。
Q3、浣腸液って温めなければいけないの?
A、体温程度に温めることを推奨します。在宅では温めずに常温で使用されることも多いと思いますが、暖房がついていない部屋や廊下で保管された浣腸を使用する場合は、人肌程度に温めてから使用することを心がけてください。また、温めずに使用する場合は、血圧低下や徐脈の徴候などをより注意して観察しましょう。 特に循環動態や自律神経に変動をきたしやすい患者は、血圧の低下や徐脈が起こりやすいため、注意が必要です。
日本看護技術学会 グリセリン浣腸Q&A
浣腸の温度はエビデンスが変わっていく可能性がありますが、過去の問題ではどうなのか見てみます。
過去問「必修」
注入時の浣腸液の温度で適切なのはどれか。
- 32~33℃
- 36~37℃
- 40~41℃
- 44~45℃
3.40~41℃
ポイントは温度が40〜41℃と正解答があることです。
過去の問題で正解答があると、看護師国家試験で定められている範囲がわかります。
浣腸のエビデンスは変更がない限り、浣腸液の温度は40〜41℃で覚えます。
3、効果
グリセリン浣腸の効果は、腸壁を刺激して腸蠕動運動を促進して便を軟化させます。
過去の問題を見てみます。
過去問「一般」
グリセリン浣腸の効果で正しいのはどれか。
- 腸管の蠕動を促進する。
- 腸管内の炎症を和らげる。
- 腸壁の水分吸収を促進する。
- 腸管内のガスの吸収を促進する。
1.腸管の蠕動を促進する。
ポイントはグリセリン浣腸は腸蠕動を促進して便を軟化させるだけで「炎症緩和」「水分吸収促進」「ガス吸収促進」の効果はないということです。
グリセリン浣腸は腸壁を刺激して腸蠕動運動を促進して便を軟化させることを覚えます。
4、挿入
挿入するときは「深さ」「体位」をしっかり覚える必要があります。
知識がないまま浣腸を実施と腸菅穿孔のリスクが高くなります。
看護師国家試験だけでなく看護師になった後も必要な知識になります。
過去の問題を見てみます。
過去問「必修」
成人のグリセリン浣腸で肛門に挿入するチューブの深さはどれか。
- 2cm
- 5cm
- 12cm
- 15cm
2.5cm
ポイントは挿入する深さが5cmと正解答があることです。
過去の問題で正解答があると、看護師国家試験で定められている範囲がわかります。
過去問「必修」
成人患者に浣腸を行うときの患者の体位で適切なのはどれか。
- 坐位
- 仰臥位
- 右側臥位
- 左側臥位
4.左側臥位
過去問「必修」
グリセリン浣腸を実施する際、腸管穿孔の危険性が最も高い体位はどれか。
- 立位
- 側臥位
- 仰臥位
- シムス位
1.立位
ポイントは正しい体位と最も危険な体位が出題されていることです。
正しい体位は左側臥位、最も危険な体位は立位を覚えます。
5、まとめ
- 浣腸液:グリセリン
- 浣腸液の温度:40〜41℃
- 挿入する深さ:5cm
- 正しい体位:左側臥位
- 最も危険な体位:立位を覚えます。
- グリセリン浣腸:腸壁を刺激して腸蠕動運動を促進して便を軟化させる
6、追加問題
112回
グリセリン浣腸を準備する際の浣腸液の温度で適切なのはどれか。
- 20°C
- 30°C
- 40°C
- 50°C
3.40°C
勉強お疲れ様なのだ
休憩も必要なのだ