看護師の部署移動を「なんとなく」「昔からしている」など、明確な理由がないまま部署移動をしている医療機関はありませんか?
1、結論
看護師の部署移動は明確な理由がなければしない方が良いです。
なぜなら、部署移動は看護師にとってストレスが高く場合によっては看護師が退職する場合があります。
明確な理由がなければやめましょう。
2、明確な理由
看護師の部署移動をする理由で良くあるのが
- キャリアアップ
- 人員調整
- 組織の活性化
- 本人の希望
などです。
キャリアアップ
- 将来は管理職
- スキルアップ
医療機関は働く診療科により習得できる知識やスキルは違います。
ひとつの診療科で長く働くより色々な診療科で働いた方が経験値は高くなります。
そのため、3〜4年目の看護師は部署移動をすることが多くあります。
注意点は、組織がキャリアアップを望んでいても本人が望んでいない場合は部署移動をしない方が良いです。
部署移動はストレスがかなり高く、その理由で病院を辞める看護師も出てきます。
しっかりと面談をし、本人の展望と合っていることを確認して部署移動をしましょう。
人員調整
医療機関では看護師が不足していることが多くあります。
また、男性より女性の比率が多いことから結婚や出産、育児などによるライフスタイルの変化により休職を取ることが多くあります。
これらの理由などから必然的に人員調整が必要になる場合があります。
注意点は、人員調整による部署移動は本当に必要であるか、必要であれば部署移動する看護師へのフォローアップ体制はあるか、を考えていきます。
フォローアップ体制がなければ、組織として体制を常に整えましょう。
可能であれば余裕のある人材確保に努め、人員調整のための部署移動はしないようにしましょう。
組織の活性化
これを掲げて部署移動している医療機関は、本当に活性化しているのかを調査した方が良いです。
調査の結果、トラブルなどがある場合はトラブルを解消するため部署移動させるのは良い活性化につながると思います。
注意点は、組織として活性化になっていない場合は部署移動をやめた方が良いです。
何度も伝えますが、部署移動はストレスが高くモチベーションも下がります。
活性化と思っているのは現場を知らない管理職だけです。
本人の希望
キャリアアップやトラブルなどがあります。
特にトラブルがある場合は面談をしっかりとして早急に対応する必要があります。
キャリアアップの目的で部署移動の希望がある場合も、しっかりと対応しましょう。
対応が遅れると他の病院へ転職する可能性があるため、看護師の確保ができなくなります。
3、まとめ
一般職の部署移動では「左遷」や「栄転」など移動する目的が明確にあります。
それなのに、何故看護職は目的がなく部署移動させられるのでしょうか?
これは時代遅れであり、昔からの悪い風習が残っているためです。
全てが悪いとは思いませんが、「一方的に部署移動になった」「部署移動が嫌と言ったら辞めるか二択を迫られた」など職場の看護師からさまざまな声を聞きます。
ちゃんと本人の意思を確認し同意したうえで部署移動をするようにしましょう。
部署移動は本当にストレスが高く、私も部署移動を極力したくありません。
職員のことを大切にしているのであれば、しっかりと面談をして前もって部署移動すると教えて欲しいものです。