「パーソナリティ障害」について、過去の看護師国家試験ではタイプを問われる問題が出題されています。
1、パーソナリティ障害とは
「頑固で柔軟性がない」「考え方やその行動に偏りが著しい」などにより本人が生きづらさを感じたり周囲の人が困ったりします。
精神疾患の一種で、パーソナリティ障害のタイプは2013年に刊行された米国精神医学会の診断基準(DSM-5)に収載されています。
2、パーソナリティ障害のタイプ
1).A群:奇妙で風変わり
- 妄想性パーソナリティ障害:他者への疑念や不信から、危害が加えられることや裏切りを恐れる
- 統合失調質パーソナリティ障害:非社交的、孤立しがちで、他者への関心が希薄のように見える
- 統合失調型パーソナリティ障害:思考が曖昧で過度に抽象的で脱線する、感情が狭くて適切さを欠き、対人関係で孤立しやすい
2).B群:演技的感情的で移り気
- 境界性パーソナリティ障害:感情や対人関係の不安定さ、衝動をうまく制御することができない
- 自己愛性パーソナリティ障害:周囲の人々を軽視し、周囲の注目と賞賛を求め、傲慢、尊大な態度を見せる
- 反(非)社会性パーソナリティ障害:他者の権利を無視・侵害する行動や、向こう見ずで思慮に欠け、暴力などの攻撃的行動に走る
- 演技性パーソナリティ障害:他者の注目や関心を集める派手な外見や大げさな行動
3).C群:不安で内向的
- 依存性パーソナリティ障害:他者への過度の依存・自らの行動や決断に他者の助言や指示を求める
- 強迫性パーソナリティ障害:一定の秩序を保つことへの固執、融通性に欠けること、几帳面、完全主義や細部への拘泥
- 回避(不安)性パーソナリティ障害:周囲からの拒絶や失敗することを恐れ、強い刺激をもたらす状況を避ける
3、過去の問題
過去の問題を見てみます。
過去問「一般」
成人期早期に、見捨てられることに対する激しい不安、物質乱用や過食などの衝動性、反復する自傷行為、慢性的な空虚感、不適切で激しい怒りがみられ、社会的、職業的に不適応を生じるのはどれか。
- 回避性人格〈パーソナリティ〉障害
- 境界性人格〈パーソナリティ〉障害
- 妄想性人格〈パーソナリティ〉障害
- 反社会性人格〈パーソナリティ〉障害
2.境界性人格〈パーソナリティ〉障害
竜
勉強お疲れ様なのだ
休憩も必要なのだ