看護師国家試験で「悪性腫瘍」がどのように出題されているのかまとめました。ポイントを覚えて確実に点数アップしていきましょう。
「悪性腫瘍」は看護師国家試験であまり出題されていません。
出題形式はほとんど同じあるため基本を中心に覚えます。
出題されても簡単な問題ばかりですが、基本を知らないと間違えることがあるため、一読することをお勧めします。
1、基本
悪性腫瘍は悪性新生物のことで、なんらかの原因により細胞が変異します。
変異した細胞は増殖を続けて周囲の正常な細胞に浸潤します。
また、血液やリンパなどの流れに乗り他の組織に転移もします。
変異した細胞は正常な働きをしないため臓器の機能不全を起こします。
またエネルギーも多く消費します。
発見するためには腫瘍マーカーや超音波、内視鏡、XーP、CT、MRIなどさまざまな検査をしますが、確定診断をするためには細胞を採取「生検」して病理検査を行います。
転移は次の4つが問題として出題されやすいため覚えます。
- ウィルヒョウ転移:左鎖骨上窩リンパ節転移
- シュニッツラー転移:胃がんのダグラス窩転移
- クルッケンベルグ腫瘍:胃がんの卵巣転移
- ウィルムス腫瘍:腎芽腫
2、過去の問題
過去の問題を見てみます。
過去問「必修」
胃がんのVirchow〈ウィルヒョウ〉転移が生じる部位はどれか。
- 腋窩
- 鼠径部
- 右季肋部
- 左鎖骨上窩
4.左鎖骨上窩
過去問「必修」
良性腫瘍と比較して悪性腫瘍でみられる特徴はどれか。
- 被膜がある。
- 遠隔転移する。
- 周囲組織に浸潤しない。
- 増殖速度が緩やかである。
2.遠隔転移する。
過去問「一般状況」
Aさん(35歳、女性)は、昨年結婚し、夫(50歳)と2人暮らし。
最近2か月で5kgの体重減少、首の違和感と息苦しさ、心悸亢進、不眠のため内科を受診した。
触診で甲状腺の腫脹、超音波検査で甲状腺内に数か所の石灰化が認められたため、甲状腺腫瘍の疑いで大学病院に紹介された。
嗜好品:飲酒はビール700ml/日を週5日
趣味:ジョギングとヨガ
Aさんの甲状腺腫瘍の確定診断に必要な検査はどれか。
- 血中サイログロブリン値検査
- 頸部エックス線撮影
- 穿刺吸引細胞診
- 頸部CT
3.穿刺吸引細胞診
看護師国家試験では基本的なことが問題に出題されやすいです。
基本のポイントだけはしっかりと覚えます。
3、まとめ
- 悪性腫瘍:悪性新生物
- 細胞が変異
- 細胞が増殖を続けて周囲の正常な細胞に浸潤
- 血液やリンパなどの流れに乗り他の組織に転移
- 検査
- 腫瘍マーカー
- 超音波
- 内視鏡
- XーP
- CT
- MRI
- 確定診断は細胞を採取「生検」して病理検査
- 転移
- ウィルヒョウ転移:左鎖骨上窩リンパ節転移
- シュニッツラー転移:胃がんのダグラス窩転移
- クルッケンベルグ腫瘍:胃がんの卵巣転移
- ウィルムス腫瘍:腎芽腫
- 過去問
- 胃がんのVirchow〈ウィルヒョウ〉転移が生じる部位は「左鎖骨上窩」
- 良性腫瘍と比較して悪性腫瘍でみられる特徴は「遠隔転移する。」
- 甲状腺腫瘍の確定診断に必要な検査は「穿刺吸引細胞診」
勉強お疲れ様なのだ
休憩も必要なのだ