臓器の解剖や機能は知る必要があります。看護師に必要な最低限の知識をまとめました。
解剖は基本的な知識になりますが、覚えることも多く、内容も難しく感じます。
とりあえず浅い知識として、覚え欲しい知識をまとめました。
看護師国家試験の問題に使われることもあるため、ここにまとめてある知識は覚えることをお勧めします。
十二指腸の役割は重要なのだ
1、十二指腸とは
小腸は十二指腸、空腸、回腸のことで、小腸は十二指腸から始まります。
始まりの腸なのだ
1).解剖
位置
第12胸椎〜第3腰椎右側に位置しています。
胃の幽門に続いて始まります。
大きさ
長さが25〜30cmあります。
十二指腸は指の幅約12本分だから「十二指腸」なのだ
形
英語の「C」の形に似ています。
名前
1、上部
- 胃の幽門部からの続きで右に向かう部位のこと
- 十二指腸球部は上部の十二指腸が始まる部位のこと
2、下行部
- 十二指腸上部からの続きで下に向かう部位のこと
- ファーター乳頭や副乳頭が開口している
- オッディ括約筋はファーター乳頭の開口部にある平滑筋のこと
- 胆汁と膵液の分泌を調節している
3、水平部
- 十二指腸下行部からの続きで左に向かう部位のこと
4、上行部
- 十二指腸下部からの続きで上に向かう部位のこと
- トライツ靭帯で上方へ固定されている部位のこと
- 空腸へ移行する
5、輪状ひだ
- ケルリングヒダのこと
- 小腸の内壁を構成する輪状のひだのこと
6、腸絨毛
- 小腸内壁の輪状ひだにある突起のこと
7、微絨毛
- 腸絨毛の上皮細胞の表面にある極小の突起のこと
2、機能
1).消化機能
「胃酸」「膵液」「胆汁」が送られてきます。
胆汁と膵液は「アルカリ性」で胃酸は「酸性」です。
胃から送られてきた粥状液を中和しています。
2).免疫機能
パネート細胞から抗菌物質が分泌されます。
細菌や寄生虫、エンべロープを持つ一部のウイルスに効果があり病原体の侵入を防いでいます。
3).外分泌機能
十二指腸腺「ブルネル腺」から粘液が分泌されます。
粘液はアルカリ性で粘性があるため腸壁に潤滑を与え十二指腸を酸から守ります。
アルカリ性なのだ
腸の消化酵素を活性化させ吸収を促進させます。
4).内分泌機能
十二指腸内のペプチドやアミノ酸、脂肪酸により分泌が促進されます。
コレシストキニン
I細胞から分泌されます。
膵臓の消化酵素と胆汁の分泌を促進させます。
セクレチン
S細胞から分泌されます。
膵液の分泌を促進させます。
胃酸やガストリンの分泌を抑制してpH調節の補助をしています。
コレシストキニンの効果を増強させます。
モチリン
小腸のMo細胞から分泌されます。
ペプシンの産生と胃腸運動を促進させます。
インクレチン
胃抑制性ポリペプチドのことです。
K細胞から分泌されます。
胃の運動やペプシン、胃酸の分泌を抑制します。
インスリンの分泌を促進させます。
3、これだけは覚えよう
- 長さが25〜30cm
- 上部
- 胃の幽門部からの続きで右に向かう部位
- 十二指腸球部は上部の十二指腸が始まる部位
- 下行部
- 十二指腸上部からの続きで下に向かう部位
- ファーター乳頭や副乳頭が開口
- オッディ括約筋はファーター乳頭の開口部にある平滑筋
- 胆汁と膵液の分泌を調節
- 水平部
- 十二指腸下行部からの続きで左に向かう部位
- 上行部
- 十二指腸下部からの続きで上に向かう部位
- トライツ靭帯で上方へ固定されている部位
- 空腸へ移行
- 輪状ひだ
- ケルリングヒダ
- 小腸の内壁を構成する輪状のひだ
- 腸絨毛
- 小腸内壁の輪状ひだにある突起
- 微絨毛
- 腸絨毛の上皮細胞の表面にある極小の突起
- 胃酸、膵液、胆汁が送られる
- 酸性:胃酸
- アルカリ性:膵液、胆汁
- 胃から送られてきた粥状液を中和
- パネート細胞から抗菌物質が分泌
- 十二指腸腺「ブルネル腺」から粘液が分泌
- アルカリ性
- 粘性
- 腸壁に潤滑を与え十二指腸を酸から守る
- 腸の消化酵素を活性化させ吸収を促進
- コレシストキニン
- I細胞から分泌
- 膵臓の消化酵素と胆汁の分泌を促進
- セクレチン
- S細胞から分泌
- 膵液の分泌を促進
- 胃酸やガストリンの分泌を抑制
- pH調節の補助
- コレシストキニンの効果を増強
- モチリン
- 小腸のMo細胞から分泌
- ペプシンの産生と胃腸運動を促進
- インクレチン
- 胃抑制性ポリペプチド
- K細胞から分泌されます。
- 胃の運動を抑制
- ペプシンの分泌を抑制
- 胃酸の分泌を抑制
- インスリンの分泌を促進
内分泌機能は覚えておくのだ