夢の中の行動が、現実でもそのまま行動してしまう状態が出現しますが、この状態になる原因はどの様なものでしょうか。

1、原因
1).症候性
「症候性」とは、原因となる基礎疾患や薬物が影響していると推定できることです。
原因疾患として、脳幹部腫瘍やパーキンソン病、レビー小体型認知症、神経変性疾患、脳血管障害、髄膜炎や脳炎などの炎症性疾患などがあります。
他にも睡眠不足や抗うつ薬など二次的に引き起こされる原因もあります。
2).特発性
「特発性」とは、原因が特定できない状態のことです。
過度なストレスやアルコールが原因ではないかと考えられています。
2、症状
まずはレム睡眠についての説明です。
レム睡眠は浅い眠りのことで、この時、脳は活動し身体は眠っています。
脳が活動しているため、様々な夢をみます。
身体は眠っているため、筋肉は脱力しています。
そのため、夢を見ても、その夢に合わせて身体が大きく動くことはありません。
しかし、レム睡眠行動障害となるとレム睡眠の時に身体の筋肉が脱力せずに、夢に合わせて動いてしまいます。
この行動が、異常行動の症状になります。
周囲への迷惑がかからない軽い症状や迷惑をかける重い症状があります。
軽い症状としては次の状態です。
- 会話の様な寝言
- 手足を動かす
- 何かを食べる動作
- 何かを書く動作
- 笑う など
重い症状としては次の状態です。
- 大声をだす
- 起き上がり歩き出す
- 近くの物や人を殴る、蹴る
- 物を投げる など
また、症状の特徴として「異常行動があるときに起こすとすぐに起きる」「夢の内容をはっきりと覚えている」「覚醒後の意識はしっかりとしている」などがあります。
3、治療
治療としては抗不安薬や抗てんかん薬、睡眠薬などの薬物療法になります。
日常生活で気をつけることは、規則正しく生活する、過度なストレス、アルコール、カフェインは避ける、などがあります。
また、レム睡眠行動障害の原因がわかっていて、それを取り除くことができれば取り除きます。