淋菌感染症のことをまとめました。
STDという言葉を知っていますか。
Sexually Transmitted Diseasesの略で「性により」「感染する」「病気」という意味です。
淋菌感染症はSTDの1つです。感染が疑われるのはどのような症状でしょうか。
有名なSTDなのだ
1、淋菌感染症とは
淋菌という細菌に感染することで発症します。
主に男性は淋菌性尿道炎、女性は淋菌性子宮頸管炎になります。
潜伏期間は約2〜9日です。
発見が早く正しい治療をすれば完治します。
完治するのだ
1).感染経路
淋菌は弱い細菌であるため外界では長く生きていけません。
そのため性行為による感染がほとんどです。
稀に手指やタオルを介して感染することがあります。
2).原因
精液や膣分泌物、血液、唾液などの体液交換がある性行為がほとんどです。
体液交換がある性行為をしても必ず感染するとは限りません。
男性より女性の方が感染しやすいです。
2、淋菌感染症によるリスク
男性も女性も不妊症となる原因になります。
1).HIV
怖い病気なのだ
感染率が高くなります。
2).淋菌性結膜炎
かゆみや強い充血、めやに、膿みがでるなどの症状があります。
病気が進行すると失明することもあります。
3).淋菌性咽頭炎
潜伏により症状がないことが多いです。そのため感染拡大や治療をしない危険性があります。
喉の痛みや扁桃腺の腫れ、頚部リンパ節の腫れ、喉の奥に白苔などの症状があります。
4).男性のリスク
- 淋菌性尿道炎
- 前立腺炎
- 精巣上体炎
- 無精子症
5).女性のリスク
- 淋菌性子宮頸管炎
- 淋菌性尿道炎
- 卵管炎
- 卵巣炎
- 子宮内膜炎
- 骨盤腹膜炎
- 子宮外妊娠
- 播種性淋菌感染症
- 肝周囲炎
6).妊婦や新生児のリスク
- 早産
- 流産
- 淋菌性結膜炎
- 心内膜炎
- 敗血症
- 髄膜炎
- 関節炎
- 尿道炎
3、症状
1).男性
- 感染者の約5%は無症状
- 排尿時に軽い〜激しい痛み
- 尿道のかゆみ
- 白色〜黄色の膿み
- 尿道出口に赤みを帯びた腫れ
2).女性
女性は無症状が多いのだ
- 感染者の約80%は無症状
- 排尿時に痛み
- 下腹部痛
- おりものが増える
- 膿性のおりもの
- 不正出血
- 外陰部の軽いかゆみ
- 外陰部の軽い腫れ
4、検査
住まいの保健所では、匿名で検査を無料で受けることができます。
検査方法は血液検査や尿検査になります。
疑ったらすぐに検査した方が良いのだ
1).男性
- 尿検査
- 排膿した膿みを取る
2).女性
- 子宮頸管の分泌物を軽く擦って取る
- 膣内側粘膜の膣分泌物を軽く擦って取る
5、治療方法
1).薬物療法
- セフェム系
- アミノグリコシド系
- マクロライド系
- テトラサイクリン系
筋肉注射や点滴静脈注射、内服薬などの治療をします。
処方される薬によりますが1日間や7日間の内服をします。
細菌に耐性があることが多いため抗生剤を多剤併用することがあります。
約2週間が過ぎてから検査をして治療の判定をします。
抗生剤はちゃんと全部飲み切るのだ
中途半端に飲むと、抗生剤が効かない細菌に進化するのだ
6、予防方法
- 性行為をしない
- 性行為する相手を限定する
- コンドームを使用する
STDの予防方法を実行しても全て防ぐことはできません。
身体を清潔にして生理や傷がある場合は性行為をしないようにします。
少しでも感染するリスクを減らしましょう。
低容量ピルは妊娠を防ぐためであり感染を予防することではないので、感染の予防方法にはなりません。
正しい知識で予防するのだ
1).パートナーがいる方へ
STDに感染している場合はその事実を言いにくいものです。
自分がSTDに感染している場合はパートナーも感染している確率がかなり高くなります。
自分とパートナーが何度も感染を繰り返さないように一緒に治療することをおすすめします。
勇気を持って話してみましょう。
間違った情報に惑わされたら危ないのだ