「うつ病」について、過去の看護師国家試験でかなり出題されています。必ず覚えましょう。
簡単ですがこちらにまとめてあります。
過去の問題
過去の問題を見てみます。
過去問「必修」
典型的なうつ病の症状はどれか。
- 幻聴
- 感情失禁
- 理由のない爽快感
- 興味と喜びの喪失
4.興味と喜びの喪失
過去問「一般」
78問
うつ病で入院している患者が「自分は重大な過ちで皆に迷惑をかけてしまいました。死んでおわびします」という妄想を訴えた。
この患者にみられるのはどれか。
- 罪業妄想
- 心気妄想
- 追跡妄想
- 被毒妄想
- 貧困妄想
1.罪業妄想
過去問「一般」
Aさん(40歳、男性)は、5年前に勤めていた会社が倒産し再就職ができず、 うつ病になった。その後、治療を受けて回復してきたため、一般企業への再就職を希望している。
Aさんが就労を目指して利用できる社会資源はどれか。
- 就労移行支援
- 就労継続支援A型
- 就労継続支援B型
- 自立訓練〈生活訓練〉
1.就労移行支援
過去問「一般」
老年期のうつ病に特徴的な症状はどれか。
- 幻覚
- 感情鈍麻
- 心気症状
- 着衣失行
3.心気症状
過去問「一般」
高齢者のうつ病の症状はどれか。
- 意識障害
- 知能低下
- 歩行障害
- 強い不安感
4.強い不安感
過去問「一般」
修正型電気けいれん療法について正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 磁気を用いる。
- 局所麻酔下で行う。
- 筋弛緩薬を用いる。
- 発生頻度の高い有害事象は骨折である。
- 薬物治療抵抗性のうつ病は適応になる。
3.筋弛緩薬を用いる。
5.薬物治療抵抗性のうつ病は適応になる。
過去問「状況設定」①
Aさん(35歳、男性、会社員)は妻(32歳、主婦)と子ども(2歳)と3人暮らし。
5年前にうつ病と診断された。
半年前に営業部門に異動し、帰宅後も深夜まで仕事をする日が続いていた。
「仕事のことが気になってしまい、焦りと不安ばかりが増して眠れない。会社に行くのが苦しい、入院させてもらえないか」と訴えがあり、休養と薬物の調整を目的として精神科病院に入院となった。
入院後、Aさんから「実は薬を飲むのが嫌で、途中から飲むのをやめていたんです。薬を飲みたくないのですが、どうしたらよいでしょうか」と看護師に相談があった。
看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
- 薬を飲みたくない理由を尋ねる。
- 薬を飲むことを約束してもらう。
- 自己判断で薬をやめたことへの反省を促す。
- 薬の管理はAさんの妻にしてもらうよう勧める。
1.薬を飲みたくない理由を尋ねる。
過去問「状況設定」②
(上記①の続きの問題)
入院後1か月、面会に来た妻から、「夫の会社から休業給付が出ないかもしれないと言われました。子どもが小さく、生活費もかかるので、入院費用が払えるか心配です」と看護師に相談があった。
妻の相談に関して、看護師が連携する職種として最も適切なのはどれか。
- 公認心理師
- 作業療法士
- 理学療法士
- 精神保健福祉士
4.精神保健福祉士
過去問「状況設定」③
(上記②の続きの問題)
Aさんのうつ症状は改善し、多職種で退院に向けた話し合いを始めた。
会社の休職制度を利用し休んでいるAさんは、「薬が効いたので、今後も薬を飲み続けることが大切だと思っている。異動したばかりなので仕事に早く戻らなければと思うが、休職してからずっと入院しているので、すぐに働ける自信がない」と看護師に話した。
退院に向けてAさんが利用する社会資源で適切なのはどれか。
- 就労継続支援
- リワーク支援
- 障害者社会適応訓練事業
- ジョブコーチによる支援
2.リワーク支援
過去問「状況設定」①
Aさん(40歳、男性、会社員)は、うつ病と診断されていた。
最近、仕事がうまくいかず、大きなミスを起こし、会社に損失を与えたことから自分を責め不眠となり、体重が減少した。
ある朝、リビングの床で寝ているAさんを妻が発見し、大きな声で呼びかけたところ、Aさんは1度目を開けたが、すぐ目を閉じてしまった。
ごみ箱に、からになった薬の袋が大量に捨ててあり、机には遺書があった。
救急搬送後、意識が清明となり、身体的問題がないため精神科病院に入院となった。
入院時の看護師のAさんに対する関わりで適切なのはどれか。
- いま死にたい気持ちがあるか尋ねる。
- 命を大切にしたほうがよいと伝える。
- 死ぬ気があれば何でもできると話をする。
- 家族が悲しむから死んではいけないと伝える。
1.いま死にたい気持ちがあるか尋ねる。
過去問「状況設定」②
(上記①の続きの問題)
入院後1か月、Aさんのうつ症状は改善を認めたが、同室患者とトラブルが続き、不眠や多弁傾向となった。
また焦燥感が強く落ち着いて食事ができなくなった。
そのため双極性障害と診断され、主治医から炭酸リチウムの内服の指示が出た。
Aさんは炭酸リチウムを服用して1週後、手の震え、嘔気が出現した。
Aさんの手の震え、嘔気の原因を判断するための検査で最も適切なのはどれか。
- 尿検査
- 髄液検査
- 頭部MRI検査
- 薬物血中濃度検査
4.薬物血中濃度検査
過去問「状況設定」③
(上記②の続きの問題)
入院後3か月、Aさんは退院予定となり、元の職場に戻るための準備をすることになった。
Aさんは「すぐに仕事に戻るのではなく、規則正しく生活することなどから、段階的に取り組むほうがいいのではないか」と訴えていた。
Aさんの職場復帰を含めた退院後の生活を支援するために適切なのはどれか。
- 自立訓練
- 就労移行支援
- 就労継続支援
- 精神科デイケア
4.精神科デイケア
勉強お疲れ様なのだ
休憩も必要なのだ