血圧は覚えるポイントが多くあります。正常値だけではなくマンシェットの幅や血圧上昇の状態などを覚えて確実に点数アップしていきましょう。
血圧は問題として良く出題されています。
また、一般や状況設定の問題ではバイタルサインや状態を表すために良く使われています。
1、基本
血圧の基本を覚えます。
1).正常域血圧
- 正常血圧:120未満かつ/80未満
- 正常高値血圧:120〜129かつ/80未満
- 高値血圧:130〜139かつ、または/80〜89
2).高血圧
- Ⅰ度高血圧:140〜159かつ、または/90〜99
- Ⅱ度高血圧:160〜179かつ、または/100〜109
- Ⅲ度高血圧:180以上かつ、または/110以上
3).マンシェットの幅
- 生後3ヶ月未満:3cm
- 3ヶ月〜3歳未満:5cm
- 3歳〜6歳未満:7cm
- 6歳〜9歳未満:9cm
- 9歳〜:12cm
- 成人「上腕」:14cm
- 成人「下肢」:18cm
4).脈圧
最高血圧−最低血圧=脈圧
- 心室の収縮が最高血圧【収縮期血圧】
- 心室の拡張が最低血圧【拡張期血圧】
2、過去問
過去の問題を見てみます。
過去問「一般」
成人の上腕での触診法による血圧測定で適切なのはどれか。
- ゴム嚢中央が上腕の正中線に沿うように合わせる。
- マンシェットの幅は13〜17cmのものを使用する。
- 加圧後1秒ごとに10mmHg下がる速さで減圧する。
- 動脈の拍動が触知できなくなった値からさらに40mmHg加圧する。
2.マンシェットの幅は13〜17cmのものを使用する。
過去問「一般」
触診法による血圧測定で適切なのはどれか。
- 血圧計は患者の心臓の高さに置く。
- マンシェットの幅は上腕全体を覆うサイズを選ぶ。
- 150mmHgまで加圧して減圧を開始する。
- 加圧後に1拍動当たり2〜4mmHgずつ減圧する。
- 減圧開始後に初めて脈が触知されたときの値を拡張期血圧とする。
4.加圧後に1拍動当たり2〜4mmHgずつ減圧する。
過去問「一般」
入浴の際に血圧が低下しやすい状況はどれか。
- 浴槽に入る前に湯を身体にかけたとき
- 浴槽の湯に肩まで浸かったとき
- 浴槽から出たとき
- 浴室から脱衣所に移動したとき
3.浴槽から出たとき
過去問「一般」
二次性高血圧症の原因となるホルモンはどれか。
- アルドステロン
- ソマトスタチン
- グルカゴン
- メラトニン
1.アルドステロン
過去問「一般」
血圧を上昇させるのはどれか。2つ選べ。
- セロトニン
- ヒスタミン
- バソプレシン
- ブラジキニン
- 心房性ナトリウムペプチド
1.セロトニン
3.バソプレシン
過去問「状況設定」
Aさん(78歳、男性)は、尿路感染症による敗血症で入院し、5日が経過した。
中心静脈ラインから輸液ポンプを使用して乳酸加リンゲル液が投与され、その側管からシリンジポンプを使用してノルアドレナリンが投与されている。
その直後、看護師はノルアドレナリンの投与量を医師の指示書で確認した。
指示書には、午前6時に2mL/時間から1mL/時間へ投与量の減量の指示が記載されていたが、午前9時の投与量は2mL/時間のままであったことに気が付いた。
このときのAさんに対し看護師がアセスメントする項目で優先度が高いのはどれか。
- 血圧
- 尿量
- 血糖値
- 呼吸数
1.血圧
ポイントは血圧測定の正しい測定方法になります。
血圧の基準値だけではなく、血圧の正しい測定方法や血圧が上昇する要因なども合わせて覚える方が良いです。
- 適正な血圧測定
- 加圧後に1拍動当たり2〜4mmHgずつ減圧
- マンシェットの装着部位と心臓が同じ高さ
- 入浴で血圧低下となりやすい状況
- 浴槽から出たとき
- 二次性高血圧症の原因となるホルモン
- アルドステロン
- 血圧を上昇させるホルモン
- セロトニン
- レニン
- アンジオテンシンⅡ
- バソプレシン
3、まとめ
色をつけたところを優先的に覚えます。
- 正常域血圧
- 正常血圧:120未満かつ/80未満
- 正常高値血圧:120〜129かつ/80未満
- 高値血圧:130〜139かつ、または/80〜89
- 高血圧
- Ⅰ度高血圧:140〜159かつ、または/90〜99
- Ⅱ度高血圧:160〜179かつ、または/100〜109
- Ⅲ度高血圧:180以上かつ、または/110以上
- マンシェットの幅
- 生後3ヶ月未満:3cm
- 3ヶ月〜3歳未満:5cm
- 3歳〜6歳未満:7cm
- 6歳〜9歳未満:9cm
- 9歳〜:12cm
- 成人「上腕」:14cm
- 成人「下肢」:18cm
- 脈圧
- 最高血圧−最低血圧=脈圧
- 心室の収縮が最高血圧【収縮期血圧】
- 心室の拡張が最低血圧【拡張期血圧】
- 適正な血圧測定
- 加圧後に1拍動当たり2〜4mmHgずつ減圧
- マンシェットの装着部位と心臓が同じ高さ
- 入浴で血圧低下となりやすい状況
- 浴槽から出たとき
- 二次性高血圧症の原因となるホルモン
- アルドステロン
- 血圧を上昇させるホルモン
- セロトニン
- レニン
- アンジオテンシンⅡ
- バソプレシン
4、追加問題
112回
上腕動脈で行う聴診法による血圧測定で適切なのはどれか。
- 成人では9〜10cm幅のマンシェットを用いる。
- マンシェットの下端と肘窩が重なるように巻く。
- マンシェットの装着部位と心臓が同じ高さになるようにする。
- マンシェットと腕の間に指が3、4本入る程度の強さで巻く。
3.マンシェットの装着部位と心臓が同じ高さになるようにする。
勉強お疲れ様なのだ
休憩も必要なのだ