ホルモンに関することについての看護師国家試験の過去問を集めました。看護師国家試験に良く出題されています。
1、ホルモン
身体的、精神的、環境的など生体の内部や外部で起こった情報に対して、体内を正常な状態や良い状態にするために働く生理活性物質のことです。
2、役割
ホルモンの役割についてまとめてあるので良ければ参考にしてください。
フィードバックについてもまとめてあるので良ければ参考にしてください。
3、過去の看護師国家試験
ホルモン負荷試験について正しいのはどれか。
- ホルモン分泌異常を生じている部位の推定に用いる
- 分泌異常が疑われるホルモンを投与する
- 前日の夕食から禁食にする
- 入院が必要である
1.ホルモン分泌異常を生じている部位の推定に用いる
AはBの分泌を刺激するホルモンであると仮定する。ネガティブ・フィードバック機構を表すのはどれか。
- Bの増加によってAの分泌が増加する
- Bの増加によってAの分泌が減少する
- Bの減少によってAの分泌が減少する
- Bの変化はAの分泌に影響を及ぼさない。
2.Bの増加によってAの分泌が減少する
第二次性徴の発現に関与するホルモンはどれか。
- 抗利尿ホルモン「ADH」
- 黄体形成ホルモ ン「LH」
- 副甲状腺ホルモン「PTH」
- 甲状腺刺激ホルモン「TSH」
2.黄体形成ホルモ ン「LH」
女性の第二次性徴に最も関与するホルモンはどれか。
- オキシトシン
- エストロゲン
- アンドロゲン
- 成長ホルモン
2.エストロゲン
児の吸啜刺激によって分泌が亢進し、分娩後の母体の子宮筋の収縮を促すのはどれか。
- オキシトシン
- プロラクチン
- テストステロン
- プロゲステロン
1.オキシトシン
妊娠中の内分泌系の変化で妊娠初期に急増し、以降漸減するのはどれか。
- プロゲステロン
- エストリオール「E3」
- hPL「ヒト胎盤性ラクトーゲン」
- hCG「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」
4.hCG「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」
二次性高血圧症の原因となるホルモンはどれか。
- アルドステロン
- ソマトスタチン
- グルカゴン
- メラトニン
1.アルドステロン
胃から分泌される消化管ホルモンはどれか。
- ガストリン
- セクレチン
- 胃抑制ペプチド
- コレシストキニン
1.ガストリン
成人の睡眠中に分泌が増加するホルモンはどれか。
- アドレナリン
- オキシトシン
- 成長ホルモン
- 甲状腺ホルモン
3.成長ホルモン
Aさん(45歳、男性)は、10年ぶりに会った友人から顔貌の変化を指摘された。顔貌変化を図に示す。Aさんの顔貌変化を引き起こしたホルモンはどれか。
- 成長ホルモン
- 副甲状腺ホルモン
- 副腎皮質ホルモン
- 甲状腺刺激ホルモン
1.成長ホルモン
血液中のカルシウムイオン濃度が低下した際に、ホルモン分泌量が増加するのはどれか。
- 膵島
- 甲状腺
- 下垂体
- 副腎皮質
- 副甲状腺
5.副甲状腺
血中カルシウム濃度を上昇させるホルモンを分泌する器官はどれか。
- 副甲状腺
- 甲状腺
- 下垂体
- 副腎
1.副甲状腺
臓器と産生されるホルモンの組合せで正しいのはどれか。
- 膵臓───グルカゴン
- 副腎───プロラクチン
- 腎臓───アルドステロン
- 脳下垂体───インクレチン
- 視床下部───テストステロン
1.膵臓───グルカゴン
糖質コルチコイドの分泌が長期に過剰となった状態の身体所見で正しいのはどれか。
- 眼球突出
- 甲状腺腫大
- 頻脈
- 満月様顔貌
4.満月様顔貌
Aさん(37歳、女姓)は、月経異常で病院を受診し、糖尿病および高血圧症と診断された。また、満月様顔貌や中心性肥満の身体所見がみられたため検査が行われ、ホルモン分泌異常と診断された。原因となるホルモンを分泌している臓器はどれか。
- 副甲状腺
- 甲状腺
- 副腎
- 卵巣
3.副腎
性周期が規則的で健常な成人女性において、着床が起こる時期に血中濃度が最も高くなるホルモンはどれか。
- アルドステロン
- プロゲステロン
- エストラジオール
- 黄体形成ホルモン「LH」
- 卵胞刺激ホルモン「FSH」
2.プロゲステロン
甲状腺ホルモンの分泌が亢進した状態の身体所見について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 徐脈
- 便秘
- 眼球突出
- 皮膚乾燥
- 手指振戦
3.眼球突出
5.手指振戦
ホルモンと分泌部位の組合せで正しいのはどれか。
- サイロキシン───副甲状腺
- テストステロン───前立腺
- バソプレシン───副腎皮質
- プロラクチン───下垂体前葉
4.プロラクチン───下垂体前葉
Aさん(50歳、女性)は、急に体が熱くなったり汗をかいたりし、夜は眠れなくなり疲れやすさを感じるようになった。月経はこの1年間で2回あった。Aさんのホルモンで上昇しているのはどれか。2つ選べ。
- エストロゲン
- プロラクチン
- プロゲステロン
- 黄体形成ホルモン「LH」
- 卵胞刺激ホルモン「FSH」
4.黄体形成ホルモン「LH」
5.卵胞刺激ホルモン「FSH」
卵巣から分泌されるホルモンはどれか。2つ選べ。
- エストロゲン
- プロラクチン
- プロゲステロン
- 黄体化ホルモン「LH」
- 卵胞刺激ホルモン「FSH」
1.エストロゲン
3.プロゲステロン
性周期とホルモンについて正しいのはどれか。
- 卵胞期の体温は上昇する
- 卵胞刺激ホルモン「FSH」は視床下部から分泌される
- 妊娠が成立しない場合の黄体の寿命は20日間である
- 成熟卵胞に黄体化ホルモン「LH」が作用して排卵が起きる
4.成熟卵胞に黄体化ホルモン「LH」が作用して排卵が起きる
膵臓から分泌されるのはどれか。
- ガストリン
- カルシトニン
- アルドステロン
- ソマトスタチン
4.ソマトスタチン
内分泌器官はどれか。
- 乳腺
- 涙腺
- 甲状腺
- 唾液腺
3.甲状腺
ホルモンを分泌するのはどれか。
- 前立腺
- 子宮
- 膵臓
- 肝臓
3.膵臓
ホルモンとその作用の組合せで正しいのはどれか。
- バソプレシン───利尿の促進
- オキシトシン───乳汁産生の促進
- テストステロン───タンパク合成の促進
- アルドステロン───ナトリウムイオン排泄の促進
3.テストステロン───タンパク合成の促進
Aさん(39歳、男性、会社員)は、最近口渇が強く、飲水量が増えた。毎日5L以上の水のような薄い排尿があり、夜間に何回も排尿に起きるようになったため病院を受診しホルモン分泌異常を指摘された。原因と考えられるホルモンが分泌される部位はどれか。
- 視床下部
- 下垂体後葉
- 甲状腺
- 副腎皮質
2.下垂体後葉
ホルモンとその産生部位の組合せで正しいのはどれか。
- エリスロポエチン───膵臓
- アドレナリン───副腎皮質
- 成長ホルモン───視床下部
- レニン───腎臓
4.レニン───腎臓
下垂体ホルモンの分泌低下により生じるのはどれか。2つ選べ。
- 性早熟症
- 低身長症
- 先端巨大症
- Sheehan「シーハン」症候群
- Cushing「クッシング」症候群
2.低身長症
4.Sheehan「シーハン」症候群
閉経前と比べ閉経後に低下するホルモンはどれか。
- 卵胞ホルモン
- 黄体形成ホルモン「LH」
- 卵胞刺激ホルモン「FSH」
- 副腎皮質刺激ホルモン「ACTH」
1.卵胞ホルモン
閉経に近づくと上昇するホルモンはどれか。2つ選べ。
- エストロゲン
- プロラクチン
- プロゲステロン
- 黄体形成ホルモン「LH」
- 卵胞刺激ホルモン「FSH」
4.黄体形成ホルモン「LH」
5.卵胞刺激ホルモン「FSH」
思春期に分泌が増加するホルモンはどれか。
- グルカゴン
- オキシトシン
- カルシトニン
- アンドロゲン
4.アンドロゲン
抗甲状腺ホルモン薬の副作用はどれか。2つ選べ。
- 多毛
- 眼球突出
- 中心性肥満
- 肝機能障害
- 無顆粒球症
4.肝機能障害
5.無顆粒球症
ホルモンと産生部位の組合せで正しいのはどれか。
- エリスロポエチン───腎臓
- アドレナリン───副腎皮質
- 成長ホルモン───視床下部
- レニン───膵臓
1.エリスロポエチン───腎臓
抗利尿ホルモン「ADH」について正しいのはどれか。
- 尿細管における水分の再吸収を抑制する
- 血漿浸透圧によって分泌が調節される
- 飲酒によって分泌が増加する
- 下垂体前葉から分泌される。
2.血漿浸透圧によって分泌が調節される
抗利尿ホルモン「ADH」の分泌を抑制するのはどれか。
- 血圧低下
- 循環血漿量減少
- 血漿浸透圧低下
- 血中カルシウム値低下
3.血漿浸透圧低下
加齢によるホルモンの基礎分泌量の変化で正しいのはどれか。
- メラトニンは増加する
- コルチゾルは変化しない
- 成長ホルモンは変化しない
- 副甲状腺ホルモンは減少する。
2.コルチゾルは変化しない
更年期女性のホルモン補充療法によってリスクが低くなるのはどれか。
- 乳癌
- 骨粗鬆症
- 子宮体癌
- 静脈血栓症
2.骨粗鬆症
ホルモンとその作用の組合せで正しいのはどれか。
- 成長ホルモン───血糖値の上昇
- バソプレシン───尿量の増加
- コルチゾール───血中カリウム値の上昇
- アンジオテンシンⅡ───血管の拡張
1.成長ホルモン───血糖値の上昇
状態とそれによって分泌が促進されるホルモンの組合せで正しいのはどれか。
- 血糖値上昇───成長ホルモン
- 血清カルシウム値低下───カルシトニン
- ヨード摂取過剰───甲状腺ホルモン
- ナトリウム摂取不足───アルドステロン
4.ナトリウム摂取不足───アルドステロン
レニンが分泌される臓器はどれか。
- 下垂体
- 心房
- 副腎
- 腎臓
- 肝臓
4.腎臓
ストレス下で分泌されるホルモンはどれか。
- カルシトニン
- アドレナリン
- バソプレシン
- エリスロポエチン
2.アドレナリン
血圧を上昇させるのはどれか。2つ選べ。
- セロトニン
- ヒスタミン
- バソプレシン
- ブラジキニン
- 心房性ナトリウムペプチド
1.セロトニン
3.バソプレシン
低血糖によって分泌が促進されるのはどれか。
- アルドステロン
- テストステロン
- 甲状腺ホルモン
- 副腎皮質刺激ホルモン
4.副腎皮質刺激ホルモン
副腎髄質ホルモンの作用で正しいのはどれか。
- 抗炎症作用がある
- 気管支を拡張する
- 血糖値を低下させる
- 血中カリウム値を低下させる
2.気管支を拡張する
Aさんは、経膣超音波検査で異常所見が認められ、その後の精密検査で子宮体癌と診断されて準広汎子宮全摘出術と両側付属器(卵巣、卵管)切除術を受けた。術後の経過はよく、排尿障害もなく順調に回復していた。術後12日目のバイタルサイン測定時に「身体のほてりがあり、急に汗が出るようになったりして、夜もよく眠れません。そのためかイライラします」と看護師に訴えた。Aさんに出現している症状の原因はどれか。
- エストロゲンの減少
- プロラクチンの減少
- アンドロゲンの増加
- オキシトシンの増加
- プロゲステロンの増加
1.エストロゲンの減少
体温低下を引き起こすのはどれか。
- カテコラミンの分泌亢進
- 甲状腺ホルモンの分泌低下
- 副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌低下
- 副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉の分泌亢進
2.甲状腺ホルモンの分泌低下