「換気量」の問題は看護師国家試験で比較的多く出題されています。ほとんどが一般問題として出題されています。ポイントを覚えて点数アップを図りましょう。
一般問題が多いですが、基本的なことを覚えれば対応できる問題ばかりです。
基本をしっかり覚えましょう。
竜
呼吸についても覚えておくのだ
1、換気量
- 1回換気量:500ml
- 肺胞換気量:350ml
- 死腔量:150ml
- 残気量:1000ml
- 予備吸気量:1500〜3000ml
- 予備呼気量:1100〜1500ml
2、計算式
- 残気量=全排気量−肺活量(肺気量)
- 肺活量(肺気量)=予備呼気量+最大吸気量
- 予備呼気量=最大呼気量−1回換気量
- 予備呼気量=肺活量−最大吸気量
- 機能的残気量=予備呼気量+残気量
3、過去の問題
過去の問題を見てみます。
過去問「必修」
【不適切問題】
- 問題として適切であるが、必修問題としては妥当ではないため。
健康な成人の1回換気量はどれか。
- 約150mL
- 約350mL
- 約500mL
- 約1,000mL
3.約500mL
過去問「必修」
【不適切問題】
- 問題として適切であるが、必修問題としては妥当ではないため。
過呼吸で正しいのはどれか。
- 吸気時に下顎が動く。
- 1回換気量が増加する。
- 呼吸数が24/分以上になる。
- 呼吸リズムが不規則になる。
2.1回換気量が増加する。
過去問「一般」
1回換気量に関係なく吸入酸素濃度を調節できる器具はどれか。
- 鼻カニューレ
- フェイスマスク
- ベンチュリーマスク
- リザーバー付酸素マスク
3.ベンチュリーマスク
過去問「一般」
30歳を100%とした生理機能と比較して、老年期において機能の残存率の平均値が最も低下するのは次のうちどれか。
- 基礎代謝率
- 最大換気量
- 細胞内水分量
- 神経伝導速度
2.最大換気量
ポイントは吸入酸素濃度調節器具について、換気量が関係していると言う問題になります。
ベンチュリーマスクは吸入酸素濃度調節器具「ダイリューター」により、吸入酸素濃度を24〜50%まで調節できます。
ちなみに看護師国家試験の過去の問題では写真を使って「ベンチュリーマスクの吸入酸素濃度を調節するのは」と出題されたことがあります。
解答は③で、順番に①は酸素マスク、②は蛇管、③はダイリューター、④は酸素チューブになります。
また、1回換気量が増加する代表的な疾患は過呼吸「過換気症候群」ですが、減少する代表的な疾患は「肺気腫」であるため覚えておきましょう。
竜
勉強お疲れ様なのだ
休憩も必要なのだ