看護学生の頃、精神科実習に行く前はとても怖いと思ってました。精神科患者のイメージについて記事にしました。
自分の住んでいる地域に精神科の病院はありますか。
意外と知らないだけで調べたら精神科の病院は結構あるものです。
1、主な疾患
精神病院の特色により一概に言えませんが、精神科病院に入院する患者の多くは統合失調症です。
統合失調症が多いのだ
うつ病や躁病などの気分障害、認知症や精神遅滞などの患者がいます。
他にも薬物やアルコールなどの依存症、法を犯した人などもいます。
「自分や他人を傷つける」「まわりに迷惑をかける」などで家族が手に負えなくなったり地域の住民の通報などにより入院してきます。
患者自身で調子がおかしいと思い、自ら入院を希望する人もいます。
色々な患者さんがいるのだ
2、病棟の種類
精神科病院には大きく分けて閉鎖病棟と開放病棟があります。
1).閉鎖病棟
病棟の出入りする扉は鍵がかけてあり、患者は自由に外出ができません。
主治医の指示があれば外出ができるのだ
窓も腕が出せる程度しか開きません。
医師や看護師などの職員は鍵を持っているため出入りは自由にできます。
2).開放病棟
病棟の出入りする扉は鍵がかけてなく開いています。
24時間ずっと開いているわけではなく8時間以上自由に出入りすることができる病棟です。
8時間以上は開放しないといけないのだ
夜間帯は鍵を締めます。
3、イメージ
精神科病院に入院している患者は狂っていると勝手に怖いイメージを抱いていませんか。
看護学生は精神科実習があり、実習が始まる前から怖い思いを抱く学生が多くいます。
実習先の精神科病棟では暴力や異常行動は日常的にないのが基本なので怖がらなくても大丈夫です。
全くないわけではないので距離感は気を付けた方が良いと思います。
4、暴力
身近な人で感情的になり喧嘩をして暴力をする人はいますか。
殴り合うまでは無いとしても言葉の暴力や嫌がらせをしたりする人はいると思います。
精神科に入院している患者も同じで自分の感情を上手くコントロールすることができないだけです。
感情のコントロールは難しいのだ
「幻覚」「妄想」「思い込み」「思いをうまく伝えれない」「自分の思いどおりにならない」などでイライラすると感情的になることがあり暴力に発展することがあります。
1).暴力を未然に防ぐ
患者が感情的にならないように接します。
私たちが日常的にしていることが患者にとっては幻聴や妄想などで苦痛と感じる可能性があるため無理に押し付けたりはしません。
困っていたらどうしたら良いか一緒に考えるのだ
患者の思いを傾聴します。
患者は話を聞いてもらえるだけで安心することが多いので自分の価値観を押し付けないように気を付けて傾聴します。
2).頓服薬
傾聴をしても気分転換をしても落ち着かない場合は頓服薬を内服してもらいます。
頓服薬を拒否する場合は必要性を説明するなどして内服してもらいますが無理にはしません。
こっそり飲み物に入れて患者に気づかれないように内服してもらう方法もしません。
コンプライアンスを守り内服してもらいます。
コンプライアンスは大切なのだ
5、まとめ
暴力や迷惑行為、自傷などで隔離室や拘束具を使用している患者もいるため怖いと思うことは無いわけではありません。
精神科の患者は基本的に優しい人が多いイメージです。
気をつけた方が患者さんもいるので関わる時は複数で対応するのだ