38歳で看護師になった体験談です。看護師になろうと思ったきっかけは、同じ病院で働く仲の良い同期の看護師と給料を比べたことから始まります。
給料を比べた時期は、働いて5年後ぐらいで、月に5万円も違っていました。
それも手取りで、総支給額ならもっと差が開いています。
総支給額の差はショックで覚えていません。
あとは周りの色々な看護師さんに話を聞いて、最終的には働いていた病院の看護部長さんとも話をしました。
看護師さんの全員が口を揃えて、看護師を目指した方が良い、と言っていました。
ただ、看護師を目指すなら覚悟はいるよ、とも言われていました。
当時の私には家族がいたので看護師を目指すために話し合いをしました。
乗り越えた壁
私が28歳のとき、同期の看護師と給料を比べた年齢のときに、看護師を目指したいと家族に相談しました。
当時の給料は1年目が約340万円、その5年後に390万円でした。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
目指す理由は、今の職業では残業が多く給料が少ないことに不満と不安を感じていること、自己投資をしてスキルアップと給料アップをしたいことを相談しました。
それ以外に学費や生活費など、看護師になるために出費するおおよその金額と、看護師になってから得るおおよその収入から何年働けば収入がプラスになるのかを算出して、看護師を目指した方が今後の人生が豊かになることを話しました。
家族の反応
看護師になりたい話は、自分の両親、嫁の両親まで相談することになり、結果は満場一致の反対で終わりました。
理由は色々ありますが1番は生活費です。
看護師を目指すということは仕事をやめるということです。
つまり収入がなくなり生活ができなくなります。
自分の両親からは、子供の頃から1つのことを長く続けることができないし高卒で成績もギリギリだった、看護師なんて受かるわけがない、と言われました。
28歳の時は、看護師を目指すのを諦めました。
ただ、看護師になれば、という強い思いは常にあり、33歳でもう一度家族に相談します。
貯金も28歳の頃よりはあるため、なんとかやりくりできるプランを用意して家族を説得すると、満場一致の大反対でした。
そのため、家族に話しても理解が得られないのだとわかり強行突破をします。
それは、仕事をやめて看護学校を受験しました。
もちろん家族は知りません。
看護学校に受かってから、仕事を辞めたこと、看護学校に通うことを打ち明けました。
家族は怒るというより呆れていました。
まぁ行動してしまったのは仕方がないということで、一応看護師を目指せることになったのですが、家族は誰も私に期待していませんでした。
受験の体験談を話す前に、看護師の種類について説明します。
看護師の種類
准看護師
- 都道府県知事が認定する免許
- 医師、看護師の指示を受けて看護業務を行う
- 自らの判断では業務ができない
看護師
- 厚生労働省が認定する国家資格
- 療養上の世話や診療の補助が行える
- 自らの判断で業務ができる
ここで重要なこと
給料は「准看護師<看護師」となりますが、実際はどちらもほとんど同じ看護業務をしていることが多いです。
そのため、准看護師養成学校は看護師養成学校と比べて受かりやすいです。
とりあえず准看護師の資格があれば、看護師として働けることができ、今より給料も少しだけアップできます。
准看護師は廃止の方向
准看護師が廃止になる話を聞いたことがあるので、少しお話しさせてください。
結論から話すとすぐには廃止にはならないそうです。
准看護師の資格も廃止にならないです。
昭和の時代からずっと言われているのだ
将来的には看護師だけにするみたいなのだ
准看護師は廃止にはなりませんが将来の意向として廃止の方向であるため准看護師養成学校が徐々に廃校になっています。
最終的には准看護師養成学校がなくなり廃止になると思います。
准看護師の数を徐々に減らしてほとんどいなくなったら廃止になるかもなのだ
受験
看護師を目指すために受験した学校は全て准看護師養成学校です。
しかも、市内の准看護師養成学校は「年齢」「性別」などにより私は受験資格がありませんでした。
そのため、受験資格がある県外の准看護師養成学校を探しました。
比較的近い学校が5校ありましたが、どの学校も車で片道1時間以上はかかります。
その5校を受験し、3校の学校に合格しました。
参考までに私の学力を紹介します。
学力
最終学歴は高校卒業です。
高校は商業科で学力レベルは中の下ぐらい、成績は5教科オール2ぐらいの学力です。
特に英語が苦手で中1レベルも難しく感じる程です。
数学は得意な方でしたが、中学生レベルがわかる程度です。
学校の授業
准看護師養成学校
2年過程の准看護師養成学校に入学しました。
1年目は校内での授業が中心でした。
授業内容は解剖学や生理学などの医療関係や英語などの教科がありました。
英語など苦手な教科がありましたが、テスト1週間前に暗記して合格できました。
ちなみにテストの合格点は60点でした。
テストは全て必須科目となるため、全て合格できなければ2年生に上がれないし卒業できません。
再試験はありますが、お金がかかるシステムでした。
2年目は実習が中心でした。
実習は、実際に病院に行って看護師さんの仕事を見学したり、体験することですが、これがかなりきつかったです。
これは勉強と言うよりは「試練」で、ここで挫折する方が多いです。
自己学習や看護記録などの「記録」をめっちゃ書かされるので、実習がある時の睡眠時間は3〜4時間程度でした。
中には寝ていない方もいました。
しかもその辛い試練、実習が10ヶ月ぐらい続きます。
流石に土日や祭日は休みですが、それでも辛いです。
しかも、この実習も必須科目で合格できなければ再実習となります。
当然、再実習の場合もお金はかかります。
実習が終われば卒業まで資格試験の勉強になります。
ちなみに准看護師養成学校を卒業しないと受験資格はないので注意が必要です。
准看護師の資格試験の合格率は約95%以上です。
ほとんど受かるのだ
准看護師の資格試験に合格したので、次は正看護師を目指しました。
看護師養成学校
准看護師養成学校の推薦で看護師養成学校に受かることができました。
しかも運良く県内にある学校でした。
その学校は、准看護師として働きながら3年間通学しました。
1、2年生は週に3日学校、3日仕事という感じで、あとは休みでした。
3年生は実習があるため仕事はなくなり、実習だけになります。
准看護師養成学校である程度、学んできましたが勉強は結構難しかったです。
准看護師養成学校で学んだ科目の上位互換な感じで、苦手な英語もありました。
実習も准看護師養成学校の上位互換で、とにかくエビデンス「根拠」を問われます。
実習が終わるとあとは看護師国家試験に向けての勉強です。
当然、看護師養成学校を卒業しないと受験資格はありません。
国家試験の合格率は約90%です。
難易度は准看護師より高いけどほとんど受かるのだ
看護師国家試験の受験勉強はかなり必死にしました。
1日平均6時間ぐらいでしょうか、約3ヶ月です。
試験が終わるまで、合格通知がくるまで不安でしたが結果は合格ラインを大きく上回り合格でした。
看護師になって
看護師の資格を取得したら、やっと家族の白い目がなくなりました。
誰もが「資格を取れないと思った」と笑って当時の話をしてきます。
今では、職場が良いのか定時で仕事を終えることができ、残業はほとんどありません。
残業する方が珍しいぐらいです。
今では看護師になれて良かったと心から思ったので、その助けになればと思い看護師で働きながらブログを執筆しています。
運営費は自腹ですね。
看護業界のこれから
看護師は人手不足であるため供給が追いついていないのが現状です。
将来的にAI化しにくい職業なので人手不足の解消は先のことになると思います。
看護師は足りていないのだ
看護師を目指す方へ
30代、40代になってから資格取得する人は大勢いると思います。
私が通っていた学校でも実際に30〜50代の人と一緒に授業受けていました。
自分は30代で行ったのだ
看護師のパートは時給が良く、働く時間も都合良く働かせてもらえるので主婦に人気があるみたいです。
私の経験が少しでも参考になればと思います。
もし看護師をめざすのであれば是非頑張って下さい。
実習を耐えることができれば、ほとんど看護師になれます。
28歳の時に1度諦めたことを後悔してるのだ
めざす場合はすぐに行動することをおすすめするのだ