中脳、橋、延髄が障害されると出現する症状をまとめました。
脳幹は脳の一部です。
脳卒中などで障害されるとどのような症状が出現するのでしょうか。
1、脳幹とは
中枢神経系を構成する器官の集まりです。生命維持に必要な重要部位です。
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生命維持に関わるのだ
1).脳幹の種類
- 間脳
- 中脳
- 橋
- 延髄
2、中脳
間脳と橋、第三脳室に囲まれている部位です。
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パーキンソン病は中脳に含まれる黒質が変性するのだ
1).機能
椎体外路性運動系の中継ポイントや対光反射、視聴覚の中継、眼球運動反射、姿勢反射を調節しています。
3、中脳が障害されると出現する症状
1).動眼神経麻痺
正面を見ていても麻痺側の眼が外側に向き複視となります。
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複視とは1つの物が2重に見えることなのだ
麻痺側の眼球が内側にしよとしても中央までしか移動できない状態です。
まぶたの垂れ下がりや瞳孔散大の状態にもなります。
2).対側半身不全麻痺
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対側とは反対側と同じ意味なのだ
障害された側の反対側の半身に十分に力が入らない感覚や鈍い感覚となる状態です。
例えが中脳の右側であれば左半身不全麻痺です。
3).振戦
無意識で筋肉の収縮と弛緩を繰り返しふるえる状態です。
4).アテトーゼ
自分の意思に反して動く不随意運動のことです。
ゆっくり虫が這うように捻る運動が続く状態です。
5).垂直注視麻痺
両眼の上下運動ができなくなる状態です。
6).対光反射消失
対光反射は瞳孔反射の1つで光の強弱により瞳孔が散大したり縮瞳したりします。
この反射がなくなる状態です。
4、橋
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「きょう」と読むのだ
中脳と延髄に挟まれています。
三叉神経や顔面神経、外転神経などの多くの脳神経核があります。
1).機能
運動に関する情報を大脳から小脳に伝えています。
5、橋が障害されると出現する症状
1). 顔面神経麻痺
表情運動障害
顔がまがっている状態や眼が閉じにくい、口角が上がらないなどの状態です。
涙分泌障害
涙の調節がうまくいかない状態です。
味覚障害
味覚機能の低下や味がまずくなる状態です。
2).眼球外転麻痺
眼を外側に引っ張る力が低下している状態です。
眼が内側に引き寄せられます。
3).片麻痺
骨格筋による随意運動の喪失が片側に出現する状態です。
6、延髄
脊髄の上に位置しています。
1).機能
呼吸中枢や循環中枢、反射中枢など生命を維持しています。
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重要な中枢があるのだ
7、延髄が障害されると出現する症状
1).運動失調
運動に関連する様々な動作の協調性が悪くなり円滑にできなくなる状態です。
例えば起立や歩行時のふらつきや手の細かな動作などです。
他にむせ込みやすくなったり呂律が回らなくなります。
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普段何気なくしている動作はさまざまな動きが協調して円滑にできているのだ
2). 嚥下障害
食べ物をうまく飲み込めなくなった状態です。
3). 構音障害
「言葉を理解している」「伝えたい言葉がはっきりわかっている」がうまく発音できない状態です。
声量が小さい、抑揚の乏しい、口ごもるなどの言語障害です。
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発声に関することなのだ
4).交叉性温痛覚障害
温度や痛みを感じる機能が低下している状態です。
顔面は障害された側と同じ側、頚部より下は障害された側と反対側に障害がでます。
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「顔」と「頚部より下」では障害される側が違うのだ
5).縮瞳
瞳孔径が2mm以下となる状態です。
6).眼瞼下垂
まぶたを上げようとしても上まぶたが十分に上がらない状態です。
7).眼球陥没
眼窩の奥に眼が落ち窪んだ状態です。
8).発汗量の低下
汗がでる量が減少します。
9).対側運動麻痺
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対側とは反対側と同じ意味なのだ
障害された反対側の骨格筋による随意運動が喪失した状態です。
10).発声障害
思うように声でない状態です。
例として嗄声などがあります。
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嗄声「させい」と読むのだ
11).対側深部感覚障害
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対側とは反対側と同じ意味なのだ
障害された反対側の位置感覚や運動感覚、抵抗感覚、重量感覚、振動感覚が障害された状態です。
歯磨きや更衣するといった日常生活で普通にできることが困難になります。
12). 同側舌下神経麻痺
障害された同じ側の舌を動かす神経が障害されることで筋力の低下が起こり、会話や食事といった動作が困難になる状態です。
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多すぎて2記事に分けたのだ