乳幼児の発達についての看護師国家試験の過去問を集めました。改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査を覚えることが難しい方は過去の看護師国家試験で出題された内容を優先的に覚えると良いと思います。
良く出題される看護師国家試験といえば計算問題です。
改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査を覚えたら計算問題に挑戦してみて下さい。
計算問題を集めたのだ
1、改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査
1).適応年齢
生後16日〜6歳
2).判定
判定
1、4領域
- 個人ー社会
- 微細運動ー適応
- 言語
- 粗大運動
2、項目
- 104項目
- 1領域に20〜30項目
3、結果
- 正常
- 疑い
- 判定不能
2、発達のめやす
1).個人ー社会
23項目あるのだ
- 1〜2ヶ月:顔を見つめる
- 2〜3ヶ月:あやし笑い
- 3〜4ヶ月:見て笑いかける
- 6〜7ヶ月:おもちゃを取ろうとする
- 7〜8ヶ月:自分で食べ物を口に持っていく・いないいないばあで喜ぶ
- 8〜9ヶ月:おもちゃを引っ張ると抵抗する
- 1〜12ヶ月:バイバイをする
- 1歳0〜1ヶ月:知らない人をはじめのうち意識する
- 1歳2〜3ヶ月:泣かずに欲しいものを示す
- 1歳3ヶ月:家事をまねる
- 1歳3〜4ヶ月:コップからのむ・ボールを転がすと投げ返す
- 1歳7ヶ月:簡単な手伝い
- 1歳10〜11ヶ月:あまりこぼさずにスプーンを使用
- 2歳1ヶ月:上着、ズボン、靴などを脱ぐ
- 2歳2〜3ヶ月:上着、ズボン、靴下、靴をつける
- 3歳0〜1ヶ月:容易に母親から離れる
- 3歳3〜6ヶ月:手を洗って拭く
- 3歳6ヶ月〜4歳:けんけん、片足飛び
- 3歳9〜12ヶ月:ボタンをかける・声かけで衣服を着る
- 4歳:かくれんぼ、鬼ごっこで遊べる
- 4歳6ヶ月:1人で衣服を着る
2).微細運動ー適応
30項目あるのだ
- 1ヶ月:腕、足を左右対称に動かす
- 2〜3ヶ月:片側から反対側へ90°目で追う
- 3〜4ヶ月:片側から反対側へ90°以上目で追う・ガラガラを握る
- 4〜5ヶ月:片側から反対側へ180°目で追う・両手をふれ合わせる
- 5〜6ヶ月:干しぶどうのような小さなものをみつめる
- 6〜7ヶ月:物に手を伸ばす
- 7〜8ヶ月:目の前から無くなった物を探す
- 8〜9ヶ月:積木を持ちかえる・熊手形でつかむ・積木を両手にとる
- 10〜11ヶ月:親指を使いつかむ
- 11〜12ヶ月:両手に積木をとり打ち合わせる
- 1歳0〜1ヶ月:親指と人差し指の指先でつまむ
- 1歳2ヶ月:なぐりがきする
- 1歳5〜6ヶ月:2つの積木を積む
- 1歳6〜7ヶ月:瓶を傾け中の物を出す「まねして」
- 1歳10〜11ヶ月:4つの積木を積む
- 2歳0〜1ヶ月:自ら瓶を傾け中の物を出す
- 2歳9〜12ヶ月:書き方を見せて縦線を書く
- 3歳0〜3ヶ月:8つの積木を積む
- 3歳3〜6ヶ月:3つの積木でトンネルを作る
- 4歳0〜3ヶ月:十をまねて十字を書く
- 4歳6ヶ月:◯をまねて丸を書く
- 4歳6〜9ヶ月:人物画「3部分」・長短がわかる
- 5歳0〜6ヶ月:書き方を見せて四角を書く
- 5歳6〜12ヶ月:人物画「6部分」
- 6歳以上:□をまねて四角を書く
3).言語
20項目あるのだ
- 1ヶ月:ベルに反応・声を出す
- 3ヶ月:声を出して笑う
- 4〜5ヶ月:かん高い声を出す
- 5〜6ヶ月:声の方に振り向く
- 10〜11ヶ月:意味なくパパママなどを言う
- 1歳0〜1ヶ月:発音をまねる
- 1歳2〜3ヶ月:パパママ以外に意味ある言葉を1語言う
- 1歳4ヶ月:パパママ以外に3語言う
- 1歳9〜10ヶ月:身体部位を指示する
- 2歳1ヶ月:絵の名称
- 2歳1〜2ヶ月:2語文
- 3歳0〜3ヶ月:指示に従う
- 3歳3〜6ヶ月:姓名を言う
- 4歳0〜3ヶ月:反対語を言う・色「赤、青、黄、緑」の区別
- 4歳6〜9ヶ月:前後上下の理解
- 4歳9〜12ヶ月:空腹、疲労、寒いの理解
- 5歳6〜12ヶ月:単語の定義
- 6歳以上:物の素材の理解
4).粗大運動
31項目あるのだ
- 2〜3ヶ月:腹ばいで顔を上げる
- 3〜4ヶ月:腹ばいで45°頭を上げる・首のすわり
- 4〜5ヶ月:腹ばいで90°頭を上げる
- 5〜6ヶ月:腹ばいで胸を上げる
- 6ヶ月:頭がおくれない
- 6〜7ヶ月:寝返り
- 7〜8ヶ月:両足に体重をかける・支えなしに坐る
- 9〜10ヶ月:つかまって立っていられる
- 10〜11ヶ月:つかまって立ちあがる・自分で起きあがれる
- 11ヶ月:つたい歩き
- 1歳0〜1ヶ月:一瞬立っていられる
- 1歳1〜2ヶ月:1人で上手に立っていられる
- 1歳2〜3ヶ月:拾いあげる・上手に歩く
- 1歳6ヶ月:後ずさり歩き
- 1歳11〜12ヶ月:階段をのぼる・ボールをける
- 2歳3〜6ヶ月:その場でジャンプ
- 2歳6〜9ヶ月:上手投げでボールを投げる
- 3歳:1秒片足で立つ
- 3歳0〜3ヶ月:両足で幅とび・三輪車をこげる
- 4歳0〜3ヶ月:片足とび
- 4歳6〜9ヶ月:5秒片足で立つ
- 5歳0〜6ヶ月:綱渡り歩き・10秒片足で立つ
- 5歳6〜12ヶ月:跳ね返ったボールをつかむ
- 6歳以上:綱渡りで後ずさり
3、過去の看護師国家試験
改訂版デンバー式発達スクリーニング検査について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 4領域について判定を行う
- 適応年齢は0~6歳である
- 判定結果は数値で示される
- 知能指数の判定が可能である
- 1領域に10の検査項目がある
1.4領域について判定を行う
2.適応年齢は0~6歳である
改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査を用いた12か月児の発達評価で、標準よりも遅れているのはどれか。
- 独り立ちをしない
- 独り歩きをしない
- つたい歩きをしない
- 意味のある単語を言わない
3.つたい歩きをしない
日本で用いている DENVERⅡ(デンバー発達判定法)で6か月児の90%ができるのはどれか。
- 寝返りをする
- 積み木をもちかえる
- 喃語様のおしゃべりをする
- 自分で食べ物を口へもっていく
1.寝返りをする
正常に発達している小児が2歳0か月ころ、新たに獲得する言語で正しいのはどれか。
- おちゃ、ちょうだい
- おかしがないの
- これ、なあに
- まんま
1.おちゃ、ちょうだい
2歳6か月の幼児で正常な発達と判断されるのはどれか。
- 前後上下の空間認識ができる
- 手掌全体で2cm角の積み木をつかむ
- 2~3か月前から二語文を話している
- 半年前から手を引かなくても歩けるようになった
3.2~3か月前から二語文を話している
生後4か月の乳児の発達を評価するのはどれか。
- 寝返り
- お座り
- 首のすわり
- つかまり立ち
3.首のすわり
乳幼児の正常な言語発達で正しいのはどれか。
- 生後1か月で喃語が出始める
- 生後6か月で意味のある1語が言える
- 1歳2か月で2語文を話す
- 4歳で4つの色を正しく言える
4.4歳で4つの色を正しく言える
生後6か月児で発達の遅れを疑うのはどれか。
- 親指と人さし指を使って、物をつまむことができない
- 意味のある言葉を話すことができない
- つかまり立ちができない
- 首がすわらない
4.首がすわらない
発達遅滞を疑うのはどれか。
- 3か月でスプーンが持てない
- 1歳でスキップができない
- 3歳で両親の名前が言えない
- 5歳で2本の線の長い方が選べない
4.5歳で2本の線の長い方が選べない
言語の発達で2歳ころに可能になるのはどれか。
- 喃語を話す
- 音を真似る
- 二語文を話す
- 接続詞を使う
3.二語文を話す
3歳児の排泄行動の発達に該当するのはどれか。
- 夜尿をしなくなる
- 尿意を自覚し始める
- 排便後の後始末ができる
- トイレに行くまで排尿を我慢できる
- 遊びに夢中になっても排尿の失敗がなくなる
4.トイレに行くまで排尿を我慢できる
4、追加問題
112回
運動機能の発達で3歳以降に獲得するのはどれか。
- 階段を昇る。
- ひとりで立つ。
- ボールを蹴る。
- けんけん〈片足跳び〉をする。
4.けんけん〈片足跳び〉をする。