看護学生が覚えた方が良いことを一覧にしてまとめました。
三大栄養素の1つである炭水化物は、看護の基本知識として知る必要があります。
食べ物であることはわかりますが、具体的にどうゆう物なのかみていきます。
1、炭水化物とは
糖質と食物繊維の総称ですが糖質と同義語として使う場合もあります。
糖質+食物繊維=炭水化物
1).元素
酸素「O」水素「H」炭素「C」の3元素から成り立っています。
元素は難しく感じるのだ
2、単糖類
これ以上加水分解できない糖類のことです。
グルコース、フルクトース、ガラクトースなど数多くありますが覚える単糖類は次の3種類になります。
1).グルコース
ブドウ糖のことです。
自然界に多く存在しています。
果物や蜂蜜などに含まれています。
2).フルクトース
果糖のことです。
自然界に多く存在しています。
果物や蜂蜜などに含まれています。
3).ガラクトース
そのままの形では存在していません。
母乳や乳製品に含まれています。
3、小糖類
2〜10個の単糖がグリコシド結合する糖類を小糖類「オリゴ糖」と呼びます。
小糖類には二糖類、三糖類などがあります。
覚える小糖類は主に二糖類です。
二糖類は単糖が2個グリコシド結合した糖類のことです。
スクロース、ラクトース、マルトースなど数多くありますが覚える二糖類は次の3種類になります。
1).スクロース
ショ糖のことです。
グルコース+フルクトース
2).ラクトース
乳糖のことです。
グルコース+ガラクトース
3).マルトース
麦芽糖のことです。
グルコース+グルコース
4、多糖類
多くの単糖がグリコシド結合する糖類を多糖類と呼びます。
動物のエネルギー源であるグルコースが多数結合してできているデンプンやグリコーゲンなどがあります。
5、食物繊維
人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体のことです。
植物の細胞壁の主成分であるセルロース、こんにゃくの主成分であるグルコマンナン、果物に含まれるペクチン、海藻に含まれる寒天などのことです。
6、消化酵素
糖類を分解する消化酵素は複数あります。
分泌される部位と消化酵素を覚えます。
1).唾液
アミラーゼ
プチアリン、唾液アミラーゼのことです。
デンプン、グリコーゲンなどをマルトースに分解します。
2).膵液
アミラーゼ
アミロプシン、膵臓アミラーゼのことです。
デンプン、グリコーゲンなどをマルトースに分解します。
3).腸液
スクラーゼ
スクロースをグルコースとフルクトースに分解します。
ラクターゼ
ラクトースをグルコースとガラクトースに分解します。
マルターゼ
マルトースをグルコースに分解します。
7、エネルギー
糖質の熱量と食事摂取基準は覚えておくのだ
1).熱量
糖質が体内で分解して出す熱量は1gあたり4kcalです。
2).食事摂取基準
1日必要摂取kcalの50〜65%
8、看護学生が覚えるまとめ
まとめ
1、熱量1gあたり
- 4kcal
2、1日必要摂取kcal
- 50〜65%
3、単糖類
- グルコース
- フルクトース
- ガラクトース
4、二糖類
- スクロース「グルコース+フルクトース」
- ラクトース「グルコース+ガラクトース」
- マルトース「グルコース+グルコース」
5、消化酵素
- アミラーゼ「唾液・膵液」
- デンプン→マルトース
- スクラーゼ「腸液」
- スクロース→グルコース・フルクトース
- ラクターゼ「腸液」
- ラクトース→グルコース・ガラクトース
- マルターゼ「腸液」
- マルトース→グルコース・グルコース
二糖類を覚えていたら分解される糖類はわかるのだ