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【ユマニチュード】認知症の方へのケアが効果的に!看護師に必要なスキル!

1、看護知識・看護スキル

認知症の方へのケアは受け入れてもらうことがとても難しいです。看護や介護の現場では必要になるスキルをまとめました。

竜

カンフォータブルケアをまとめてあるのだ


 

1、ユマニチュードとは

ユマニチュードはフランス語で「人間らしさ」という意味です。

ユマニチュードはフランスの二人の体育学の専門家イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが開発したケアの技法です。

日本ユマニチュード学会

認知症の方のケアでは「穏やかにケアを受け入れてくれる」「激しくケアを拒否する」などケアをする人や状況により違うことが良くあります。

竜

認知症の中核症状と周辺症状をまとめたのだ

ケアを拒否する原因を考えたとき「見る」「話す」「触れる」方法に間違いがあることに気付いたことからユマニチュードが生まれました。

ユマニチュードはこの間違いに注目して、認知症の方と正しく関わるための4つの要素と5つのステップで構成したケアコミュニケーションスキルのことです。

正しく関わることで「ケアを受け入れる」「易怒性の消失」「ADL向上」などの効果が期待できます。


 

2、4つの要素

4つの要素は「見る」「話す」「触れる」「立つ」技術です。

相手のことを「大切にしたい」「優しくしたい」「とても大事な人」などの思いがあっても相手に伝わらなければ意味がありません。

相手に伝えるためには相手が理解できる表現で伝える必要があります。

ユマニチュードの4つの要素は相手が理解できる表現で伝える技術になります。

この技術は1つの要素を使っても効果がなく複数の要素を同時に行う必要があります。

竜

4つの要素は複数を行うのだ

1).見る

「目は口ほどにものを言う」ということわざがあるように、見る動作は非言語的コミュニケーションの1つになります。

自分は何気なく見ているだけですが相手に思ってもいないメッセージを送っていることがあります。

良く言われるのは目線の高さです。

相手より目線が高く見下ろしていると「あなたより格上」と伝わり、逆に目線が低く見上げていると「あなたより格下」などのメッセージになります。

認知症の方にとって「対等」「親密」「誠実」などのメッセージを与える「見る」が必要になります。

ポイント

対等:目線の高さを合わせる
親密:近寄って見る
誠実:正面から見る

2).話す

話すことは言語的コミュニケーションの1つになります。

ケアをするときの声かけは言葉を選ばなければ相手にとって命令されていると思われます。

例えば「すぐ終わるから」「動かないで」「ダメでしょ」などがあります。

これらの言葉を丁寧に言っても命令されていると思われます。

人は命令されると不快に感じますが、それは認知症の方も例外ではなく、当然に私たちと同じように不快に感じます。

相手に不快を与えないように「穏やか」「心地よい」などの良いイメージを与える必要があります。

ポイント

穏やか:声のトーン、ゆっくり
心地よい:オートフィードバック

声のトーン

理性を失い怒っているは高い声が出やすいです。

逆に低い声は冷静に怒っているときになります。

声のトーンは高くても低くても「怒り」として伝わることがあるため注意が必要です。

男性は少し高めに、女性は少し低めに声のトーンを意識して話すと穏やかなイメージを与えることができます。

話すスピード

話すスピードが早いと「落ち着いていない」「せっかち」「嘘つき」などのイメージが伝わることがあるため注意が必要です。

ゆっくり話すことで「落ち着いている」「安心」など穏やかにつながるイメージを与えることができます。

オートフィードバック

心地よい状況を作るのはとても難しいです。

命令のような声かけは不快につながり、無言でも相手の存在を無視していると伝わり否定的なメッセージになります。

認知症の方のケアで効果的に心地よい状況を作りやすい声かけがオートフィードバックを使ったコミュニケーションです。

オートフィードバックはケアしている状況を話す方法になります。

例えば、清拭をするときに

「暖かいタオルをお持ちしました」
「これから◯◯を拭きますね」
「温かくなりましたね」
「気持ち良いですか」
「さっぱりしましたね」

などの「安心」「心地よい」などのイメージを与える声かけを続けることです。

3).触れる

触れる動作は非言語的コミュニケーションの1つになります。

ケアをするときは相手に触れることが必要となりますが、触れるときに相手を掴むと「制限」「拘束」などのイメージを与えてしまいます。

「掴まない」「触る順番は鈍感な部位」「触る面積は広く」「動作はゆっくり」などをすることで相手に「優しい」イメージを与えることができます。

ポイント

優しい:触り方を意識する

4).立つ

多くの人は活動するほとんどの場面で立つことをしますが、認知症の方は「ADL」「IADL」の低下がある方が多く立つことをしないことが多いです。

立つことは人間の特徴であり、立つことで身体の生理的機能の働きが維持できるようになっています。

また、「自信」「尊厳」を取り戻す行動でもあるため日常生活を送るために必要な動作はできるだけ立ってケアをすることを意識します。

ポイント

自信:立つことができる
尊厳:人間である


 

3、5つのステップ

5つのステップとはケアする一連の流れを物語としての手順で行います。

このステップをするときに4つの要素を意識してコミュニケーションを図ります。

竜

5つのステップで4つの要素を複数するのだ

1).出会いの準備

誰かを訪ねるとき「インターホン」「扉をノック」などをすると相手は「誰か来た」「お客さん?」などを意識します。

この意識は覚醒水準を高める作用があり、人と「会う」「会わない」を選択させることができます。

ケアをするために訪室するときは必ず扉をノックします。

扉がなければ「今お時間よろしいですか?」などの声かけて相手に「受け入れる」「受け入れない」を選択をしてもらいます。

「ノックしても反応がない」「扉がない」などさまざまな状況がありますが無理矢理ではなく相手に選択してもらうことが重要です。

2).ケアの準備

出会いの準備で相手が受け入れてくれたら、まずは相手に「会いに来た」「一緒に楽しい時間を過ごしたい」などを伝えます。

いきなりケアの話をしてはいけません。

ケアをすると相手にとって「気持ちいい」「楽しい」「スッキリする」など良いことにつながることを伝えてケアの受け入れを「する」「しない」の選択をしてもらいます。

無理にケアはせずに相手が受け入れなければ、一旦ケアをすることは諦めます。

3).知覚の連結

ケアをするときに「あなたが大切」「優しい」「穏やか」「心地よい」などのメッセージを伝えます。

言語的、非言語的メッセージは調和されている必要があり、ケアを受け入れる相手が「穏やか」「楽しい」「リラックス」などの状態になるようにします。

「話し」では穏やか、安心、などのメッセージを伝えているが「触る」では掴んで制限、拘束、などの矛盾したメッセージを与えないように注意します。

4).感情の固定

認知機能が低下していても感情は覚えています。

「気持ちよかったですか」「スッキリしましたか」「一緒に過ごせて嬉しい」などの声かけをします。

ケアが相手にとって「良かった」と思えるような声を掛けが、ケアは「良いものだ」と感情的に記憶を残すことができます。

逆にケアが相手にとって「嫌だ」と思うと、ケアは「嫌なものだ」と感情的に記憶されて拒否が強くなる原因となります。

5).再会の約束

人は無意識に「また遊ぼう」「また会おう」など自然に再会の約束をしています。

このとき相手の印象が良ければ嬉しい気持ちになり、悪ければ嫌な気持ちになります。

当然、認知症の方も同じで好印象であった人から「また会いましょう」「また来ますね」と言われたら嬉しくなります。

再会の約束をしたことは忘れてしまうかもしれませんが、約束をしたときに「嬉しい」という感情が記憶に残り、次にケアをするときは受け入れてもらいやすくなります。


 

4、まとめ

認知症の方との関わりでは相手から「暴言」「暴力」などを受けることがあります。

特にケアをするときに「暴言」「暴力」などを受けることが多く仕事だとしても辛いものです。

竜

暴言暴力は本当に辛いのだ

業務が忙しければユマニチュードを取り入れることが難しく、個人でユマニチュードを実践してもユマニチュードを知らない職員が多ければ効果は薄くなります。

そのため、ユマニチュードを取り入れて職員全員が実践できるように「職員の教育」はもちろんですが、仕事に余裕のある「職場の環境作り」を組織全体で作る必要があります。