コミュニケーションの問題は良く使われています。出題の傾向を見て看護師国家試験の対策をしましょう。
ポイントを覚えて確実に点数アップしていきましょう。
コミュニケーションの問題は疾患や状態、状況に応じた内容が問われることが多いと思います。
色々なパターンで出題されそうですが、基本的な対応は変わりません。
1、オープン・クローズドクエスチョン
コミュニケーションで使われる質問は大きく分けて、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの2つに分けることができます。
- オープンクエスチョン
- 開かれた質問
- 相手の考えを問うような質問
- クローズドクエスチョン
- 閉じられた質問
- 相手が「はい」「いいえ」で答えることができる質問
2、過去の問題
過去の問題を見てみます。
過去問「必修」
Open-ended question〈開かれた質問〉はどれか。
- 「頭は痛みませんか」
- 「昨夜は眠れましたか」
- 「気分は悪くありませんか」
- 「自宅ではどのように過ごしていましたか」
4.「自宅ではどのように過ごしていましたか」
過去問「必修」
面接時の質問方法でopen-ended question〈開かれた質問〉はどれか。
- 「頭痛はありますか」
- 「昨晩は眠れましたか」
- 「朝食は何を食べましたか」
- 「退院後はどのように過ごしたいですか」
4.「退院後はどのように過ごしたいですか」
過去問「必修」
患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
- 否定的感情の表出を受けとめる。
- 沈黙が生じた直後に会話を終える。
- 看護師が伝えたいことに重点をおく。
- 患者の表情よりも言語による表現を重視する。
1.否定的感情の表出を受けとめる。
過去問「一般」
患者の状態と看護師のコミュニケーションの方法との組合せで正しいのはどれか。
- 構音障害───発音を促す
- 聴力障害───後方から声をかける
- 認知症───患者のペースに合わせて話す
- 失語───言葉の誤りを繰り返し訂正する
3.認知症───患者のペースに合わせて話す
過去問「一般」
認知症高齢者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
- 説得するように話す。
- 作話があっても話を聞く。
- 一度に多くの情報を伝える。
- 同じ内容を繰り返している場合は会話を終了する。
2.作話があっても話を聞く。
過去問「一般」
感覚性失語のある成人患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
2つ選べ。
- 短文で話しかける。
- 身振りを加えて話す。
- 多くの話題を提供する。
- 耳元に近づき大きな声で話す。
- open-endedquestion〈開かれた質問〉を用いる。
1.短文で話しかける。
2.身振りを加えて話す。
過去問「状況設定」
Aさん(38歳、男性)。
23時ころ、徒歩で来院した。
Aさんは胸を押さえ苦しそうに待合室で座っており、救急外来の看護師が声をかけると、Aさんは日本語を少し話すことができ、外出中に急に胸が痛くなったと話した。
Aさんは英語は話せないようだった。
Aさんは日本語学校の学生であり、Aさんの指定した番号に電話したところ、Aさんの妻につながり、日本語でのコミュニケーションが可能であった。
妻は1時間後に病院に到着できるということだった。
この病院には、夜間にAさんの母国語を話せる職員はいなかった。
医師の診察までに救急外来の看護師が行う対応として適切なのはどれか。
- Aさんの在留資格を確認する。
- Aさんの母国の大使館に連絡する。
- Aさんの理解度に応じた日本語で症状を聴取する。
- 妻が来院するまでAさんに待合室で待ってもらう。
3.Aさんの理解度に応じた日本語で症状を聴取する。
ポイントはコミュニケーションが「一方的」「そっけない」「感情の表現がない」「理解されてない」など自己的であるような方法はNGということです。
また、コミュニケーションの基本は受容と共感になります。
3、まとめ
- オープンクエスチョン
- 開かれた質問
- 相手の考えを問うような質問
- 「退院後はどのように過ごしたいですか」
- クローズドクエスチョン
- 閉じられた質問
- 相手が「はい」「いいえ」で答えることができる質問
- 「頭痛はありますか」
- 「昨晩は眠れましたか」
- 「朝食は何を食べましたか」
- 基本は受容と共感
- 患者とのコミュニケーションで適切なのは「否定的感情の表出を受けとめる。」
- 患者の状態と看護師のコミュニケーションの方法との組合せで正しいのは「認知症──患者のペースに合わせて話す」
- 認知症高齢者とのコミュニケーションで適切なのは「作話があっても話を聞く。」
- 感覚性失語のある成人患者とのコミュニケーションで適切なのは「短文で話しかける。」と「身振りを加えて話す。」
- 外国の方で母国語を話せる職員がいない場合は「Aさんの理解度に応じた日本語で症状を聴取する。」
勉強お疲れ様なのだ
休憩も必要なのだ