看護学生が覚えた方が良いことを一覧にしてまとめました。
三大栄養素の1つであるタンパク質は、看護の基本知識として知る必要があります。
食べ物であることはわかりますが、具体的にどうゆう物なのかみていきます。
1、タンパク質とは
多くのアミノ酸が結合した高分子化合物のことです。
1).元素
窒素「N」を有するのが特徴で酸素「O」水素「H」炭素「C」の4元素などから成り立っています。
それ以外にも糖や脂質などを含むタンパク質があります。
窒素「N」を有することが特徴です。
難しく感じるのだ
2).アミノ酸
約500種類あるアミノ酸のうち、22種類がタンパク質を構成する要素になります。
人間を構成するアミノ酸は20種類です。
必須アミノ酸
人間の体内で合成できない9種類のアミノ酸のことです。
- バリン
- リシン
- ロイシン
- スレオニン
- ヒスチジン
- メチオニン
- イソロイシン
- トリプトファン
- フェニルアラニン
非必須アミノ酸
人間の体内で合成できる11種類のアミノ酸のことです。
- セリン
- アラニン
- グリシン
- チロシン
- プロリン
- グルタミン
- システイン
- グルタミン酸
- アスパラギン
- アスパラギン酸
- アルギニン「乳幼児では必須アミノ酸」
乳幼児はアルギニンを合成できないのだ
2、ペプチド
アミノ酸が2個以上結合した化合物のことです。
ペプチドを構成するアミノ酸の数により名前が変わりますが、その境界線は曖昧です。
ペプチドを構成するアミノ酸が50個以上の化合物になるとタンパク質と呼びます。
タンパク質はアミノ酸50個以上なのだ
1).オリゴペプチド
ペプチドを構成するアミノ酸が2〜10個程度の化合物のことです。
- 1:モノ
- 2:ジ
- 3:トリ
- 4:テトラ
- 5:ペンタ
- 6:ヘキサ
- 7:ヘプタ
- 8:オクタ
- 9:ノナ
- 10:デカ
ギリシャ数字なのだ
ジペプチド
ペプチドを構成するアミノ酸が2個の化合物のことです。
トリペプチド
ペプチドを構成するアミノ酸が3個の化合物のことです。
2).ポリペプチド
ペプチドを構成するアミノ酸が10〜50個程度の化合物のことです。
3).単純タンパク質
アミノ酸のみの結合によりできる高分子化合物のことです。
- アルブミン
- グロブリン
4).複合タンパク質
アミノ酸の他に糖や脂質などの結合によりできる高分子化合物のことです。
糖タンパク質
タンパク質に糖鎖が結合した化合物のことです。
- 黄体形成ホルモン
- 卵胞刺激ホルモン
- プロテオグリカン
- ムチン
リポタンパク質
タンパク質に脂質が結合した化合物のことです。
- カイロミクロン
- HDL
- LDL
金属タンパク質
タンパク質に金属イオンが結合した化合物のことです。
- ウレアーゼ
- DNAポリメラーゼ
核タンパク質
タンパク質に核酸が結合した化合物のことです。
- ヒストン
- テロメラーゼ
リンタンパク質
タンパク質にリン基質が結合した化合物のことです。
- カゼイン
- リン酸エステル
3、消化酵素
1).胃液
ペプシン
タンパク質をペプトンに分解します。
ペプトンはタンパク質を酵素で加水分解した低分子量のペプチドのことです。
2).膵液
トリプシン
タンパク質やペプトンをポリペプチドやオリゴペプチドに分解します。
キモトリプシン
タンパク質やペプトンをポリペプチドやオリゴペプチドに分解します。
3).腸液
アミノペプチターゼ
ペプチドをアミノ酸に分解します。
4、エネルギー
タンパク質の熱量と食事摂取基準は覚えておくのだ
1).熱量
タンパク質が体内で分解して出す熱量は1gあたり4kcalです。
2).食事摂取基準
1日必要摂取kcalの13〜20%
5、看護学生が覚えるまとめ
まとめ
1、熱量1gあたり
- 4kcal
2、1日必要摂取kcal
- 13〜20%
3、元素
- 窒素「N」を有している
4、アミノ酸
- 20種類
5、必須アミノ酸「9種類」
- バリン
- リシン
- ロイシン
- スレオニン
- ヒスチジン
- メチオニン
- イソロイシン
- トリプトファン
- フェニルアラニン
6、ペプチド
- アミノ酸が2個以上結合した化合物
- ペプチドを構成するアミノ酸が50個以上の化合物はタンパク質
7、オリゴペプチド
- ペプチドを構成するアミノ酸が2〜10個程度の化合物
8、ポリペプチド
- ペプチドを構成するアミノ酸が10〜50個程度の化合物
9、消化酵素
- ペプシン「胃液」
- タンパク質→ペプトン
- トリプシン「膵液」
- ペプトン→ペプチド
- キモトリプシン「膵液」
- ペプトン→ペプチド
- アミノペプチターゼ「腸液」
- ペプチド→アミノ酸
必須アミノ酸は全部覚えるのだ