看護学生の頃、アセスメントすることが苦手でした。「アセスメントの見本があればっ」と思っていました。観察項目の一覧も記事にしました。
学生時代に看護過程をどう書けば良いか良くわかりませんでした。
今もあまりわかりませんが(笑)良くある例を文章にしてみました。
文章は苦手なのだ
1、循環とは
心臓や血管、リンパ管などのことです。
循環は血液を全身に送り酸素や栄養を運搬をしています。
人は血液を循環させることで生命の維持をしています。
循環器についてまとめてあるのだ
2、調節
心臓は自律神経により調節されています。
心臓は自動能「洞房結節」があり自発的に拍動しています。
心臓に分布している神経を心臓神経といい、心臓神経の中枢は延髄にあります。
心臓交感神経と心臓副交感神経があります。
自律神経で調節なのだ
1).心臓交感神経活動の亢進
- 心拍数増加
- 心筋収縮力増強
- 刺激伝導系伝導速度の促進
など
2).心臓副交感神経の亢進
- 心拍数減少
- 心筋収縮力低下
- 刺激伝導系伝導速度の遅延
など
3、刺激伝導系
1).刺激伝導の順番
①洞房結節
②房室結節
③ヒス束
④左右脚
⑤プルキンエ線維
①洞房結節と②房室結節は簡単でいいので役割を知るのだ
2).①洞房結節
右心房の大動脈開口部あたりにある細胞集団のことです。
正常な心臓はここから電気刺激が発生します。
左右の房室に電気刺激が伝わり心房の筋肉を収縮、拡張を指せます。
3).②房室結節
心房と心室の間にある細胞集団のことです。
刺激伝導速度は少し遅くなり遅延します。
伝導が遅延することで心房が収縮します。心房内の血液が充分に心室内に送られた後に心室が収縮します。
伝導遅延により心臓のポンプ機能を最大限に発揮することができます。
4、ポイント
バイタルサインや検査結果から正常か異常を書きます。
1).正常
正常である場合は正常値や医師の所見など根拠を書いて正常であることを書きます。
そのあとに患者さんに生活習慣や疾患などその人の背景にあることを書いてリスクを書いていきます。
そのリスクの対してどのような看護があるかを考えていきましょう。
2).異常
異常である場合は正常値や医師の所見などから異常であることを書いていきます。
さらにその後どうなる可能性があるのかリスクを書いていきます。
また患者さんの生活習慣や疾患などその人の背景にあることを書いてリスクを書いていきます。
そのリスクの対してどのような看護があるかを考えていきましょう。
3).観察項目
- 脈拍の数
- 緊張
- リズムの異常
- 脈拍の左右差
- 心音「心雑音」
- 血圧「左右差」
- 体位変化後のめまい
- 四肢の冷感
- 熱感
- 口唇
- 顔色
- 爪
- 皮膚の色
- 尿量減少
- 浮腫
- 麻痺
- 褥瘡
- 胸痛
- 胸内苦悶
- 不安感
- 呼吸困難
- 倦怠感
- 動悸
- チアノーゼ
- 降圧薬
- 昇圧薬
- 狭心薬
- 交感神経遮断薬
- 食事制限
- 運動制限
- 水分摂取量
- 塩分摂取量
- 糖摂取量
- 脂肪摂取量
- 過食
- 飲酒
- 喫煙
- 急激な運動
- 温度
- 熱傷
- 月経
- 心電図
- 胸部XーP
- 血液凝固時間
- ヘマトクリット
- 血漿タンパク
- 心臓カテーテル検査
- ペースメーカーの有無
など
5、文章の例
1).バイタルサインが正常値
A氏の脈拍は72回で左右差はなくリズムは正常である。
成人の脈拍の正常値は60〜100回であるため正常な脈拍回数であると考える。
A氏の血圧は118/78mmHgである。
成人の血圧の正常血圧は120未満/80未満mmHgであるため正常な血圧であると考える。
2).バイタルサインが異常値
A氏の脈拍は42回で左右差はないがリズムは不整である。
成人の脈拍の正常値は60〜100回であるため正常値より回数は少ないため徐脈であると考える。
A氏の血圧は144/92mmHgである。
成人のⅠ度高血圧は「140〜159かつ、または/90〜99mmHg」であるためⅠ度高血圧であると考える。
3).加齢
A氏は75歳である。
加齢による身体機能低下があると考える。
身体機能低下に伴い心臓筋肉の線維化が進行して心臓肥大や拡張障害となり循環障害のリスクがあると考える。
脈拍、血圧は「正常値であるが」「異常であるため」循環器障害のリスクはあると考える。
そのため脈拍、血圧測定だけではなく食事内容「塩分」や水分摂取量、運動量などの観察が必要であると考える。
文章で表現するって難しいのだ