点滴の計算、何気に大変じゃないですか?実は1分間の滴下数は簡単に計算できる方法があるんです。
看護師国家試験で出題された問題を例に見てみましょう。
1、簡単な方法
問題 点滴静脈内注射750ml/5時間の指示があった。20滴で約1mlの輸液セットを使用した場合、1分間の滴下数はどれか。
- 25滴
- 50滴
- 75滴
- 100滴
答えは「2. 50滴」になります。
超簡単な計算方法は1mlあたり20滴か60滴かに注目します。
20滴であれば「3」60滴であれば「1」
この数字を時間に掛けます。
あとは点滴総量を計算した数字で割るだけ!
実際にやってみます。
この問題では1mlは20滴であるため「3」です。
5時間の指示であるため、
5×3をします。
「15」ですね。
最後に点滴総量は750mlであるため
750÷15をします。
答えの「50滴」になりました。
2、からくり
なぜ、この計算が成り立つのか、気になる方は最後まで読んでください。
からくりは簡単、決まっている数字をあらかじめ「約分」しているだけです。
計算式を見てみましょう。
750ml×20ml÷5時間÷60分
わかりやすくするために割り算を掛け算にします。
750×20×1/5×1/60
次に並べ替えます。
750×1/5×1/60×20
この赤線の部分が決まっている数字なので約分すると1/3になります。
750×1/5×1/3
あとは750を、分母の5×3を先にしてから割るだけです。
750×1/15=750÷15
20滴であれば「3」60滴であれば「1」になるのは、約分をあらかじめしているからでした。
良かったら活用してくださいね。