過去の看護師国家試験を解いて傾向を知り対策をすると合格率が高くなります。平成31年2月17日(日)に実施した看護師国家試験です。
平成31年2月14日(木)に実施した第102回助産師国家試験、平成31年2月15日(金)に実施した第105回保健師国家試験、平成31年2月17日(日)に実施した第108回看護師国家試験の問題および正答を公開する。
厚生労働省より
この記事では看護師国家試験のみ、まとめてあります。
1〜25問が必修問題、26〜90問が一般問題、91〜120問が状況設定問題とされていますが正式な発表はされていません。
合格基準
- 必修問題:40点以上/49点
- 一般問題・状況設定問題155点以上/250点
看護師国家試験の対策もあるのだ
まだ、覚えてない方は見てみると良いのだ
一般
26問
三叉神経を求心路として起こるのはどれか。
- 瞬目反射
- 対光反射
- 追跡運動
- 輻輳反射
1.瞬目反射
27問
人工弁置換術の術後合併症で早期離床による予防効果が高いのはどれか。
- 反回神経麻痺
- 術後出血
- 縦隔炎
- 肺炎
4.肺炎
28問
成人の鼠径ヘルニアで正しいのはどれか。
- 内鼠径ヘルニアと外鼠径ヘルニアに分けられる。
- 患者の男女比は約1:3である。
- やせている人に多い。
- 保存的治療を行う。
1.内鼠径ヘルニアと外鼠径ヘルニアに分けられる。
29問
Aさん(45歳、男性)は、10年ぶりに会った友人から顔貌の変化を指摘された。
顔貌変化を図に示す。
Aさんの顔貌変化を引き起こしたホルモンはどれか。
- 成長ホルモン
- 副甲状腺ホルモン
- 副腎皮質ホルモン
- 甲状腺刺激ホルモン
1.成長ホルモン
30問
低血糖時の症状はどれか。
- 発疹
- 徐脈
- 冷汗
- 多幸感
3.冷汗
31問
手の写真(別冊No.1)を別に示す。
写真の斜線部分で、正中神経の圧迫によって知覚異常を生じる部位を示しているのはどれか。
- A
- B
- C
- D
3.C
32問
疫学的因果関係があると判断できるのはどれか。
- 要因と疾病の関係が生物学的研究で得られた事実と異なる。
- 特定の要因と疾病の関係に特異的な関連が存在する。
- 要因と疾病の関係でオッズ比が1である。
- 要因と疾病の関係が散発的である。
2.特定の要因と疾病の関係に特異的な関連が存在する。
33問
【不適切問題】
- 設問が不明確で複数の選択肢が正解と考えられるため。
平成27年(2015年)の日本の結核対策で増加が問題とされているのはどれか。
- 新登録結核患者数
- 菌喀痰塗抹陽性の肺結核患者数
- 外国生まれの新登録結核患者数
- 新登録結核患者における20歳代の割合
3.外国生まれの新登録結核患者数
4.新登録結核患者における20歳代の割合
34問
トータル・ヘルスプロモーション・プラン〈THP〉で実施されるのはどれか。
- がん検診
- 健康測定
- 一般健康診断
- 特定健康診査
2.健康測定
35問
健康寿命の説明で適切なのはどれか。
- 生活習慣病の予防は健康寿命を伸ばす。
- 2013年の健康寿命は2011年よりも短い。
- 2013年の健康寿命は女性より男性のほうが長い。
- 平均寿命と健康寿命の差は健康上の問題なく日常生活ができる期間である。
1.生活習慣病の予防は健康寿命を伸ばす。
36問
指鼻指試験で評価する項目はどれか。
- 小脳機能
- 表在反射
- 深部知覚
- 複合知覚
1.小脳機能
37問
静脈血採血時に使用する器具の取り扱いで適切なのはどれか。
- 真空採血管で採血する場合は素手で行う。
- 抜針した採血針はキャップをして破棄する。
- 針専用の廃棄容器は実施者の手の届く範囲に置く。
- 針専用の廃棄容器は廃棄物が投入口まで達したら交換する。
3.針専用の廃棄容器は実施者の手の届く範囲に置く。
38問
便秘を訴えている患者の打診のアセスメント項目で適切なのはどれか。
- 固い腫瘤
- 筋性防御
- 叩打痛
- 鼓腸
4.鼓腸
39問
夜間の睡眠を促す方法で適切なのはどれか。
- 朝、起床後に日光を浴びる。
- 2時間以上昼寝をする。
- 夕食後、カフェインが含まれる飲み物を摂取する。
- 就寝前に過ごす部屋の照明は1,000ルクスとする。
1.朝、起床後に日光を浴びる。
40問
歯ブラシを用いたブラッシングで歯周ポケットの清掃に適しているのはどれか。
- バス法
- スクラブ法
- ローリング法
- フォーンズ法
1.バス法
41問
右中葉領域で粗い断続性副雑音(水泡音)が聴取された場合の体位ドレナージの体位を図に示す。
適切なのはどれか。
2.
42問
20°Cから24°Cで保存するのはどれか。
- 全血製剤
- 血漿製剤
- 赤血球液
- 血小板製剤
4.血小板製剤
43問
穿刺と穿刺部位の組合せで適切なのはどれか。
- 胸腔穿刺───胸骨体第2肋間
- 腹腔穿刺───剣状突起と臍窩を結ぶ直線の中間点
- 腰椎穿刺───第1・2腰椎間
- 骨髄穿刺───後腸骨稜
4.骨髄穿刺───後腸骨稜
44問
作業と健康障害の組合せで正しいのはどれか。
- VDT作業───栄養機能障害
- 有機溶剤を扱う作業───呼吸機能障害
- 電離放射線を扱う作業───造血機能障害
- 石綿〈アスベスト〉を扱う作業───排尿機能障害
3.電離放射線を扱う作業───造血機能障害
45問
救急外来を受診した成人患者で、治療の緊急度が最も高いのはどれか。
- 2時間ほど前から右上下肢に力が入らず、ろれつが回らない。
- 3日前にペットの葬儀が終わり、食欲がなく、夜眠れない。
- プールでの日焼けによって背部全体が発赤している。
- 市販の風邪薬を通常の2倍量服用した。
1.2時間ほど前から右上下肢に力が入らず、ろれつが回らない。
46問
がん診療連携拠点病院に設置されている「がん相談支援センター」の業務はどれか。
- 就労の斡旋
- がん検診の実施
- がんについての情報提供
- セカンドオピニオン外来の開設
3.がんについての情報提供
47問
胸腔ドレーン挿入中の患者の看護で適切なのはどれか。
- ミルキングは禁忌である。
- 持続的に陽圧となっているか観察する。
- ドレーンチューブに触れた後は手指衛生を行う。
- ドレーンバッグは挿入部より高い位置に設置する。
3.ドレーンチューブに触れた後は手指衛生を行う。
48問
慢性心不全患者の生活指導で、心臓への負担を少なくするのはどれか。
- 肺炎球菌ワクチン接種の回避
- 蛋白質を制限した食事
- 食直後の散歩
- 排泄後の休息
4.排泄後の休息
49問
Crohn〈クローン〉病の患者の食事指導で適切なのはどれか。
- 「食物繊維を多く含む食事にしましょう」
- 「蛋白質の多い食事にしましょう」
- 「脂肪分の多い食事にしましょう」
- 「炭水化物を控えましょう」
2.「蛋白質の多い食事にしましょう」
50問
高カリウム血症の患者でみられるのはどれか。
- Trousseau〈トルソー〉徴候
- 心電図でのT波の増高
- 腸蠕動音の低下
- 四肢の麻痺
2.心電図でのT波の増高
51問
開頭術を受けた患者の看護で適切なのはどれか。
- 頭部を水平に保つ。
- 緩下薬は禁忌である。
- 髄膜炎症状の観察を行う。
- 手術後1週間は絶飲食とする。
3.髄膜炎症状の観察を行う。
52問
Aさん(47歳、男性、会社員)は、痛風の既往があり、ほぼ毎日、飲酒を伴う外食をしている。
1週前に尿管結石による疝痛発作があり、体外衝撃波結石破砕術〈ESWL〉を受けた。
その結果、排出された結石は尿酸結石であることがわかった。
Aさんへの結石の再発予防に対する生活指導で適切なのはどれか。
- 「飲酒量に制限はありません」
- 「負荷の大きい運動をしましょう」
- 「1日2L程度の水分摂取をしましょう」
- 「動物性蛋白質を多く含む食品を摂取しましょう」
3.「1日2L程度の水分摂取をしましょう」
53問
高齢者に対する生活史の聴き方で適切なのはどれか。
- 認知機能の評価尺度を用いる。
- 事実と異なる聴取内容を訂正する。
- 話を聴く前に文書による同意を得る。
- 高齢者が話しやすい時代の思い出から聴く。
4.高齢者が話しやすい時代の思い出から聴く。
54問
平成28年(2016年)の国民生活基礎調査における高齢者世帯の所得構造を図に示す。
Aはどれか。
- 稼働所得
- 財産所得
- 公的年金・恩給
- 年金以外の社会保障給付金
3.公的年金・恩給
55問
Aさん(80歳、男性)は、空腹時の胃の痛みが2週間続くため受診し、1週後に胃内視鏡検査を受けることになった。
検査を受けるAさんへの看護で適切なのはどれか。
- 検査前日の夜に下剤を服用することを伝える。
- 検査前に前立腺肥大症の既往の有無を確認する。
- 検査中は仰臥位の姿勢を保持する。
- 検査後はすぐに食事ができることを説明する。
2.検査前に前立腺肥大症の既往の有無を確認する。
56問
軽度の老人性難聴の特徴はどれか。
- ゆっくり話すと聞き取りにくい。
- 母音よりも子音が聞き分けにくい。
- 高音よりも低音が聞き取りにくい。
- イントネーションが理解しにくい。
2.母音よりも子音が聞き分けにくい。
57問
Aさん(90歳、男性)は、脳梗塞による軽度の左半身麻痺がある。
要介護2。
最近、娘(65歳)とその家族と同居を始めた。
Aさんの受診に付き添ってきた娘が看護師に「同居を始めてから疲れます」と話した。
この時の娘に対する看護師の対応で最も適切なのはどれか。
- 心療内科の受診を勧める。
- 娘の幼少期の親子関係を聞く。
- Aさんの介護老人保健施設への入所を勧める。
- 同居後に家族の生活がどのように変化したかを聞く。
4.同居後に家族の生活がどのように変化したかを聞く。
58問
Aさん(75歳、女性)は、腰部脊柱管狭窄症と診断されており、要介護1、障害高齢者の日常生活自立度判定基準A-1である。
Aさんが介護保険による貸与を受けられる福祉用具はどれか。
- 車椅子
- 歩行器
- 電動ベッド
- 入浴用椅子
2.歩行器
59問
乳幼児健康診査を規定しているのはどれか。
- 母子保健法
- 児童福祉法
- 次世代育成支援対策推進法
- 児童虐待の防止等に関する法律
1.母子保健法
60問
小児の呼吸法が、腹式呼吸から成人と同じ胸式呼吸に変化する時期はどれか。
- 生後6か月
- 3歳
- 7歳
- 12歳
3.7歳