過去の看護師国家試験を解いて傾向を知り対策をすると合格率が高くなります。平成28年2月14日(日)に実施した看護師国家試験です。
平成28年2月16日(火)に実施した第102回保健師国家試験、平成28年2月17日(水)に実施した第99回助産師国家試験、平成28年2月14日(日)に実施した第105回看護師国家試験の問題および正答を公開する。
厚生労働省より
この記事では看護師国家試験のみ、まとめてあります。
1〜25問が必修問題、26〜90問が一般問題、91〜120問が状況設定問題とされていますが正式な発表はされていません。
合格基準
- 必修問題:40点以上/49点
- 一般問題・状況設定問題151点以上/247点
看護師国家試験の対策もあるのだ
まだ、覚えてない方は見てみると良いのだ
一般
26問
筋収縮で正しいのはどれか。
- 筋収縮はミオシンの短縮である。
- アクチンにATP分解酵素が存在する。
- α運動ニューロンは筋紡錘を興奮させる。
- 筋小胞体からカルシウムイオンが放出される。
4.筋小胞体からカルシウムイオンが放出される。
27問
血管に吻合がないのはどれか。
- 皮静脈
- 冠動脈
- 膝窩動脈
- 腸絨毛の毛細血管
2.冠動脈
28問
一次脱水でみられるのはどれか。
- 尿量の減少
- 血漿浸透圧の低下
- バソプレシンの分泌の抑制
- 血漿ナトリウムイオン濃度の低下
1.尿量の減少
29問
膵臓から分泌されるのはどれか。
- ガストリン
- カルシトニン
- アルドステロン
- ソマトスタチン
4.ソマトスタチン
30問
男性生殖器について正しいのはどれか。
- 精巣は腹腔内にある。
- 精囊は精子を貯留する。
- 前立腺は直腸の前面に位置する。
- 右精巣静脈は腎静脈に流入する。
3.前立腺は直腸の前面に位置する。
31問
腹部の検査の画像(別冊No. 2①〜④)を別に示す。
生体の代謝を利用した検査はどれか。
- ①
- ②
- ③
- ④
3.③
32問
医療保険について正しいのはどれか。
- 医療給付には一部負担がある。
- 高額療養費の受給には年齢制限がある。
- 市町村国民健康保険は職域保険の1つである。
- 後期高齢者医療における公費負担は8割である。
1.医療給付には一部負担がある。
33問
日本の平成23年度(2011年度)の国民医療費について正しいのはどれか。
- 総額は約25兆円である。
- 財源の約半分は保険料である。
- 国民所得に対する比率は5%台である。
- 人口1人当たりでは65歳以上が65歳未満の約2倍である。
2.財源の約半分は保険料である。
34問
地域子育て支援センターの整備を掲げたのはどれか。
- 児童福祉法
- 新エンゼルプラン
- 次世代育成支援対策推進法
- 児童虐待の防止等に関する法律
2.新エンゼルプラン
35問
学校保健について正しいのはどれか。
- 学校医は健康相談を実施する。
- 校長は学校医を置くことができる。
- 教育委員会は小学校入学1年前の児童に対して健康診断を実施する。
- 学校医は感染症に罹患した児童生徒の出席を停止させることができる。
1.学校医は健康相談を実施する。
36問
高齢者が趣味の絵画を地区の展覧会に発表したいという欲求はどれか。
- 自尊の欲求
- 所属の欲求
- 安全の欲求
- 生理的欲求
1.自尊の欲求
37問
根拠に基づいた看護(EBN)で最も適切なのはどれか。
- 患者の好みは参考にしない。
- 先輩看護師の行動を模倣する。
- 研究論文の有用性を検討する。
- 既存の看護業務基準を遵守する。
3.研究論文の有用性を検討する。
38問
患者の状態と看護師のコミュニケーションの方法との組合せで正しいのはどれか。
- 構音障害───発音を促す
- 聴力障害───後方から声をかける
- 認知症───患者のペースに合わせて話す
- 失語───言葉の誤りを繰り返し訂正する
3.認知症───患者のペースに合わせて話す
39問
フィジカルアセスメントにおいて触診で判断するのはどれか。
- 腱反射の有無
- 瞬目反射の有無
- 腸蠕動運動の有無
- リンパ節の腫脹の有無
4.リンパ節の腫脹の有無
40問
針刺し事故対策で最も適切なのはどれか。
- 針刺し部位を消毒液に浸す。
- 注射針のリキャップを習慣化する。
- 事故の当事者を対象にした研修を行う。
- 使用済みの針は専用容器に廃棄することを徹底する。
4.使用済みの針は専用容器に廃棄することを徹底する。
41問
片麻痺のある患者の歩行介助で正しいのはどれか。
- 患者の患側に立つ。
- 靴底は摩擦が少ないものを準備する。
- 杖を使用する場合は杖を持つ側で介助する。
- 階段を昇る場合は患側下肢から昇るように指導する。
1.患者の患側に立つ。
42問
冷罨法の目的はどれか。
- 腸蠕動の促進
- 筋緊張の除去
- 機能訓練の前処置
- 局所の炎症の抑制
4.局所の炎症の抑制
43問
胃洗浄を行うときの体位で最も適切なのはどれか。
- 仰臥位
- 腹臥位
- 左側臥位
- 右側臥位
3.左側臥位
44問
Aさん(59歳、男性)は、糖尿病で内服治療中、血糖コントロールの悪化を契機に膵癌と診断され手術予定である。HbA1c7.0%のため、手術の7日前に入院し、食事療法、内服薬およびインスリンの皮下注射で血糖をコントロールしている。Aさんは、空腹感とインスリンを使うことの不安とで、怒りやすくなっている。
Aさんに対する説明で適切なのはどれか。
- 「手術によって糖尿病は軽快します」
- 「術後はインスリンを使用しません」
- 「少量であれば間食をしても大丈夫です」
- 「血糖のコントロールは術後の合併症を予防するために必要です」
4.「血糖のコントロールは術後の合併症を予防するために必要です」
45問
冠動脈バイパス術〈CABG〉後5時間が経過したとき、心囊ドレーンからの排液が減少し、血圧低下と脈圧の狭小化とがあり、「息苦しい」と患者が訴えた。
最も考えられるのはどれか。
- 肺梗塞
- 不整脈
- 心筋虚血
- 心タンポナーデ
4.心タンポナーデ
46問
Aさん(48歳、男性)は、直腸癌のため全身麻酔下で手術中、出血量が多く輸血が行われていたところ、41°Cに体温が上昇し、頻脈となり、血圧が低下した。麻酔科医は下顎から頸部の筋肉の硬直を確認した。既往歴に特記すべきことはない。
この状況の原因として考えられるのはどれか。
- アナフィラキシー
- 悪性高熱症
- 菌血症
- 貧血
2.悪性高熱症
47問
慢性副鼻腔炎についての説明で適切なのはどれか。
- 1週間の内服で症状が軽減すれば受診の必要はない。
- 発症後1週は空気感染の危険性がある。
- 眼窩内感染を起こす危険性がある。
- 透明の鼻汁が特徴的である。
3.眼窩内感染を起こす危険性がある。
48問
過活動膀胱の説明で正しいのはどれか。
- 尿意切迫感がある。
- 失禁することはない。
- 水分を制限して治療する。
- 50歳台の有病率が最も高い。
1.尿意切迫感がある。
49問
ハヴィガースト, R. J. による発達課題のうち、老年期の発達課題はどれか。
- 健康の衰退に適応する。
- 大人の余暇活動を充実する。
- 個人としての自立を達成する。
- 大人の社会的な責任を果たす。
1.健康の衰退に適応する。
50問
エイジズムを示す発言はどれか。
- 「介護を要する高齢者を社会で支えるべきだ」
- 「後期高齢者は車の運転免許証を返納するべきだ」
- 「認知症の患者の治療方針は医療従事者が決めるべきだ」
- 「高齢者が潜在的に持つ力を発揮できるような環境を整えるべきだ」
2.「後期高齢者は車の運転免許証を返納するべきだ」
51問
高齢者の栄養管理について栄養サポートチーム〈NST〉と連携するときに、病棟看護師が行う看護活動で最も適切なのはどれか。
- 同時期に他のサポートチームが介入しないようにする。
- 栄養管理が不十分な高齢者のケアについて助言を得る。
- 家族にも栄養サポートチーム〈NST〉の一員になるよう勧める。
- 経管栄養法を行っている高齢者数を減らす方法を一緒に考える。
2.栄養管理が不十分な高齢者のケアについて助言を得る。
52問
Aさん(102歳、女性)は、重度の廃用症候群のために5年前から発語が少なく体を動かすことができない。誤嚥性肺炎で入退院を繰り返し、終末期である。同居している家族は積極的な治療をしないことを希望し、自宅でAさんを看取ることを決めた。
Aさんの家族への退院時の指導で最も適切なのはどれか。
- 「24時間付き添ってあげましょう」
- 「おむつの重さで尿量を測定しましょう」
- 「苦しそうになったら救急車を呼びましょう」
- 「Aさんが食べたければ食べさせてあげましょう」
4.「Aさんが食べたければ食べさせてあげましょう」
53問
Aちゃん(生後10か月、男児)は、先天性心疾患のため手術を受けた。Aちゃんの体重の変化を図に示す。
手術後から現在までの体重の変化に対する評価で適切なのはどれか。
- 体重増加の不良
- 過度な体重増加
- 標準的な体重増加
- キャッチアップ現象
4.キャッチアップ現象
54問
小児の骨折の特徴で正しいのはどれか。
- 不全骨折しやすい。
- 圧迫骨折しやすい。
- 骨折部が変形しやすい。
- 骨癒合不全を起こしやすい。
1.不全骨折しやすい。
55問
就労している妊婦に適用される措置と根拠法令との組合せで正しいのはどれか。
- 時差出勤───母子保健法
- 産前産後の休業───児童福祉法
- 軽易業務への転換───母体保護法
- 危険有害業務の制限───労働基準法
4.危険有害業務の制限───労働基準法
56問
低用量経口避妊薬について正しいのはどれか。
- 血栓症のリスクは増加しない。
- 1日飲み忘れたときは中止する。
- 授乳期間を通じて内服は可能である。
- 副効用に月経前症候群〈PMS〉の軽減がある。
4.副効用に月経前症候群〈PMS〉の軽減がある。
57問
常位胎盤早期剝離のリスク因子はどれか。
- 肥 満
- 妊娠糖尿病
- 帝王切開術の既往
- 妊娠高血圧症候群
4.妊娠高血圧症候群
58問
地域精神保健活動における二次予防はどれか。
- 精神科病院で統合失調症患者に作業療法を行う。
- 精神疾患患者に再燃を予防するための教育を行う。
- 地域の住民を対象にストレスマネジメントの講演会を行う。
- 会社の健康診断でうつ傾向があると判定された人に面接を行う。
4.会社の健康診断でうつ傾向があると判定された人に面接を行う。
59問
疾患と確定診断のために用いられる検査との組合せで最も適切なのはどれか。
- 脳炎───脳脊髄液検査
- パニック障害───脳波検査
- 特発性てんかん───頭部MRI
- パーソナリティ障害───頭部CT
1.脳炎───脳脊髄液検査
60問
生活技能訓練〈SST〉について正しいのはどれか。
- 退院支援プログラムの1つである。
- 診断を確定する目的で実施される。
- セルフヘルプグループの一種である。
- 精神分析の考え方を応用したプログラムである。
1.退院支援プログラムの1つである。