看護師を目指す道のりでは、必ず看護実習という試練があります。私もこの試練をなんとか乗り越えてきましたが指導者から受けた理不尽な経験は今でも忘れません。
敬称を略していることがあるのだ
1、試練その1
1).指導者の特徴
- 40〜50歳
- 女性
- 男性に厳しい
- 年齢の高い学生をターゲットにする傾向
- ターゲットは1人にしている
- とことん追い詰める
2).体験談
私が施設で実習する前に、その施設で実習していた他のグループから指導者の情報を聞いていました。
私の実習グループは4人で、私以外は20歳代の女性でした。
この時点で実習前からやばい予感はしていました。
実習初日は、まず最初に施設の職員に挨拶をして目標を発表した後、施設を見学させてもらいました。
記録にまとめる必要があるため必須でメモをとりました。
その後、指導者が各学生に今日の行動計画を聞いてまわりました。
私が行動計画を指導者に伝えると…
あなたの行動計画は何ですかっ!
まず患者に挨拶をするって、あなたの受け持ち患者は脳梗塞で寝たきりなのよっ!
コミュケーションが全く取れない患者なのよっ!挨拶なんてできないじゃない!
といきなり怒られました。
学校の先生からは「コミュケーションが取れなくても挨拶はしっかりとしましょう」と教えてもらっていたので、正直「えっ?、どゆこと?」と思いました。
実習で受け持たせて頂くので、コミュケーションができない患者さんでも挨拶はしっかりとしたいと思いましたので行動計画に挨拶を書きました。
この発言が火に油でした…
あなたはコミュケーションが取れない患者でもコミュケーションが取れるのねっ!
私でもコミュケーションが取れないのに見本を見せてもらいますっ!
と怒りながら私の腕を引っ張り受け持ち患者の前に連れられました。
引っ張られながら「コミュケーションの見本?」と思っていたのですが勢いがすごかったので何も言えませんでした。
この時、グループの実習生全員に
みなさんも着いてきなさい。コミュケーションの見本を見せてくれるらしいわ。
と言われていたので実習生全員で着いてきました。
学校の先生は施設の師長に挨拶をしていたのでいませんでした。
受け持ち患者の前で
コミュケーション取ってみなさいよっ!ほら、早くやってみなさい!
と怒っているので
◯◯さん、おはようございます。
◯◯看護学校から来た◯◯と申します。本日から2週間、受け持たせて頂きます。よろしくお願いします。
と伝えましたが、脳梗塞で失語症であったため返答はありませんでした。
私の言葉も理解できているかわかりませんでしたが、受け持ち患者は視線を合わせてくれました。
挨拶をして立ち上がると
ほら、コミュケーション取れないじゃないっ!計画をいい加減に書いてどうゆうつもりっ!?全て書き直しなさい!
と怒られました。
私を含めてグループメンバー全員、指導者が何故怒ったのか理由がわかりませんでした。
「災難だったね」「大丈夫?」など慰めの言葉と励ましの言葉を頂きましたが、私は目に涙を浮かべていたと思います。
3).対応方法
グループ全員の力を借りて学校の先生に相談しました。
私1人だけでは主観的な意見となってしまうため、客観的な意見を聞いてもらうためにグループの女性3人にも話してもらいました。
今まで厳しかった学校の先生が優しくて泣けてきました。
先生の意見としては実習指導を取りまとめている職員に相談してみると言われました。
2週間の実習のうち、前半の1週間は同じ指導者だったのでとても辛かったことを覚えています。
私にだけあからさまに冷たい態度だったのか、施設の職員が「大丈夫?なんかごめんね」と助けてくれました。
後半の1週間は指導者が変わりました。
先生が動いてくれたおかげです。
まわりの人に恵まれておかげで実習を乗り切ることができました。
2、試練その2
1).指導者の特徴
- 30〜40歳
- 女性
- ドタバタしている
- 基本的に優しい
- 天然
- 言ってることが良くわからない時がある
2).体験談
この体験談は理不尽というより、ただ困っただけの話です。
私が施設で実習する前に、その施設の指導者について先生や同期から情報を聞いていました。
私の実習グループは3人で、私以外は20歳代の女性でした。
実習初日に職員や患者に挨拶をして実習をすることになりました。
カルテから情報収集していると
受け持ち患者のところに行って情報収集しなくて大丈夫?
と心配してくれました。
カルテの情報収集を中断して受け持ち患者のところへ行き情報収集してると
カルテから情報収集しなくて良いの?大丈夫?
受け持ち患者と10分ぐらいしか話していないため、一瞬「あれ?」と違和感を感じましたがその時はまだ気付きませんでした。
その後は午前中ずっと
受け持ち患者から情報収集しないの?
カルテから情報収集しないの?
を10分も経たずに繰り返し聞いてくるためほとんど情報収集はできませんでした。
3).対応方法
お昼休憩の時に学校の先生に相談したら「やっぱりか〜」と笑っていました。
毎年恒例だそうです(笑)
午後からカルテで情報収集していると案の定、指導者が来ました。
受け持ち患者から情報収集しないの?
と聞いてくるので受け持ち患者のところに行こうと思った時に学校の先生が
「まずはカルテから情報収集しなさい、と指導しているので指導が終わったら受け持ち患者のところに行きますね」
と言ってくれました。
そうでしたか、指導が終わったらよろしくお願いします。
と指導者は自分の仕事に行きました。
その後はスムーズに情報収集ができました。
3、試練を乗り切るコツ
学校の先生や実習を一緒に乗り切る同期との関係性はとても大切だと思います。
学校の先生でも中には「話を真剣に聞いてくれない」「指導者に問題はない」など学生の悩みを聞いてくれない先生もいました。
その時は他の先生と連絡をとり相談をすることで解決したことがあったので、困ったことがあればまずは先生に相談すると良いと思います。
また、実習を乗り切る同期はとても強い仲間になります。
「援助の方法」「記録の書き方」など色々と相談でき、アドバイスをしてくれます。
注意しないといけないことは「実習中の態度」「意見の違い」などで仲が悪くなる場合もあるので自分本位にならないように注意した方が良いです。
実習は精神的にも追い詰められるので自分を見失わないように注意しましょう。