【水分出納】1日に必要な水分摂取量の計算方法！

代謝水や不感蒸泄などの計算から1日に必要な水分摂取量の計算方法をまとめました。

1日に必要な水分摂取量を知るためには、どれだけの水分が失われているか知る必要があります。

また、食べ物などからも水分を摂取しているため1日の水分摂取量が正しく計算する必要があります。

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1、水分出納とは

出納とは「出し入れ」「収支」などの意味で、水分出納は人間から水分がどれだけ排泄して、どれだけ摂取しているかを観察したものです。

身体に入る水分と身体から出る水分は同じぐらいにするのが理想です。

医療機関ではin「身体に入る水分」out「身体から出る水分」のバランスをみています。

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2、in量

1).飲水量「必要な水分摂取量」

「out量」から「食物中」「代謝水」を差し引いた量です。

アルコールは水分摂取になりません。

アルコールは利尿作用があり摂取した量と「同じぐらいの量」か「それ以上の量」が尿として排泄されます。

2).食物中

食べ物の中には水分があり、10kcalの中の水分量は約4mlと考えられています。

1日のkcal÷10×4

1. 例：1日2200kcal
   • 2200kcal÷10×4ml=880ml

3).代謝水

代謝水は摂取した栄養素からエネルギーを作る時にできる水分のことです。

13×1日のkcal÷100

1. 例：1日2200kcal
   • 13×2200kcal÷100=286ml

簡易計算式

代謝水を簡易に計算する方法もあります。

5×体重kg

1. 例：体重60kg
   • 5×60kg=300ml

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3、out量

1).尿

• 1回量：200〜400ml
• 1日量：1000〜2000ml

体重kg×時間=尿量ml

1. 例：体重60kg
   • 60kg×24時間=1440ml

2).便

• 1日量：100〜200g「1〜2回」

普通便に含まれる水分は約80%です。

便秘であれば水分量は減少し下痢であれば水分量は増加します。

排便量g×80%=水分量ml

1. 例：排便150g
   • 150g×80%=120ml

下痢

下痢に含まれる水分量は80〜100%です。

排便量g×80%〜100%=水分量ml

1. 例：排便300g
   • 300g×80%〜100%=240ml〜300ml

3).不感蒸泄

「目に見えない水分」や「感じ取れない水分」のことで、皮膚や呼吸などから蒸散する水分のことです。

尿や汗など「目に見える」「感じ取れる」ものは有感蒸泄になります。

体重kg×15＋200×(体温-36.8℃)

1. 例：体重60kg、体温36.6℃
   • 60kg×15＋200×(36.6℃-36.8℃)=
     900＋200×(-0.2℃)=
     900-40=860ml

4).汗

汗の量は直接測定します。

必要なければ計算は省略します。

運動前の体重g-運動後の体重g＋飲水量ml=汗ml

1. 例：体重「運動前60kg」「運動後59kg」飲水量300ml
   • 6000g -5900g＋300ml=400ml

5).嘔吐

吐瀉物はほとんどの場合、水分を多く含みます。

計算式はありません。

吐瀉物の量を測定します。

必要なければ省略します。

6).出血

出血量を測定します。

必要なければ省略します。

計算式はありません。

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4、計算式のまとめ

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5、実際の計算

平熱：36.6℃
体重：60kg
1日のkcal：2200kcal
排便量：100〜200g「普通便」

1).in量

食物中：2200kcal÷10×4ml=880ml
代謝水：13×2200kcal÷100=286ml

合計：1166ml

2).out量

尿：60kg×24時間=1440ml
便：100〜200g×80%=80〜160ml
不感蒸泄：60kg×15＋200×(36.6℃-36.8℃)=
860ml

合計：2380〜2460ml

3).飲水量「必要な水分摂取量」

2380〜2460ml-1166ml=1214〜1294ml

飲水量「必要な水分摂取量」は1214〜1294mlであることがわかります。

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