「保健所」について、過去の看護師国家試験では比較的出題されています。選択肢でも良く出てくるため、覚えることをお勧めします。
1、保健所とは
地域住民の健康を支える中核となる施設のことで「疾病の予防」「衛生の向上」など、健康の保持増進に関する業務を行います。
地域保健法に基づいて「都道府県」「指定都市」「中核市」「特別区」などに設置されています。
1).健康に関すること
- 人口動態、地域保健に関わる統計
- 医療、医薬品の相談
- 結核、新型インフルエンザなど感染症の予防対策
- エイズ、難病対策
2).精神保健福祉に関すること
- 統合失調症、うつ病などの精神疾患、ひきこもりやアルコール依存症など心の健康相談を電話・窓口で相談
- 相談内容により関係機関・医療機関などへの紹介
3).生活衛生に関すること
- 食品衛生、食中毒等の検査、環境衛生、水質調査に関する業務
- 食品関係施設の営業許可
2、過去の問題
過去の問題を見てみます。
過去問「必修」
保健所の設置主体で正しいのはどれか。
- 国
- 都道府県
- 社会福祉法人
- 独立行政法人
2.都道府県
過去問「必修」
地域保健法に基づき設置されているのはどれか。
- 診療所
- 保健所
- 地域包括支援センター
- 訪問看護ステーション
2.保健所
過去問「一般」
診療情報を第三者に開示する際、個人情報の保護として正しいのはどれか。
- 死亡した患者の情報は対象にならない。
- 個人情報の利用目的を特定する必要はない。
- 特定機能病院では本人の同意なく開示できる。
- 法令に基づく保健所への届出に関して本人の同意は不要である。
4.法令に基づく保健所への届出に関して本人の同意は不要である。
過去問「一般」
感染症と保健所への届出期間の組合せで正しいのはどれか。
- 結核───診断後7日以内
- 梅毒───診断後直ちに
- E型肝炎───診断後直ちに
- 腸管出血性大腸菌感染症───診断後7日以内
- 後天性免疫不全症候群〈AIDS〉───診断後直ちに
3.E型肝炎───診断後直ちに
次のことは覚えましょう。
- 地域保健法に基づいて「都道府県」「指定都市」「中核市」「特別区」などに設置されている
- 人口動態統計
- 環境衛生
竜
勉強お疲れ様なのだ
休憩も必要なのだ